著者 : マーガレット・ミッチェル
スカーレットとレットにボニーが生まれる。レットは娘を溺愛するが、スカーレットはアシュリーを忘れられず、レットとの関係は次第に冷えていく。やがて起こる決定的な出来事…。厳しい再建時代にも終わりが見え、南部も新たな時代へ。壮大な物語、全六冊完結!
ジェラルドの死後、スカーレットと共にウィルクス夫妻はアトランタへ戻り、メラニーは「古き良き南部」の象徴的存在となっていく。一方、製材業に邁進するスカーレットにある日、事件が…。KKK会員として復讐に立ち上がる男たち。そしてレットは…。
戦争よりも過酷な再建時代が始まった。莫大な追徴課税のためにタラを失う危機に直面したスカーレットは、金策のため、アトランタで獄中のレットに自分の身を差し出すと持ちかけるも失敗。妹スエレンの婚約者フランクと再婚し、製材所経営に着手する。
1864年9月、陥落寸前のアトランタ。スカーレットはレットの助けを得てタラへ逃げる。だが命からがら辿りついた故郷も、安息の地ではなくなっていた。母亡き後、残された人びとを率いて愛する農園を守りぬくことをスカーレットは神に誓うー「前進あるのみ」。
スカーレットの二番目の夫フランクは敗戦後の混乱のなか殺されてしまった。周囲の批難を意に介さず、スカーレットはついにレット・バトラーと結ばれる。愛娘ボニーも生まれ、レットはことのほか溺愛するが、夫婦の心は徐々に冷え、ある事故をきっかけに二人の関係は決定的に変わってしまう。メラニーは、アシュリはどうなるのか。物語は壮大なスケールに相応しい結末を迎える。
スカーレットはチャールズの遺児と共にアトランタへ。寡婦として銃後を支える生活に辟易し、南部の“大義”に共感できず鬱屈する彼女に、封鎖破りで富を手にしたレット・バトラーが接近。開戦から二年、ゲティスバーグの戦いの後に届いたのは…。
敗戦後の混乱はますます激しくなり、戦勝した連邦政府の圧政と解放された奴隷の横暴に南部人が苦しむ最中、スカーレットは、妹スエレンの婚約者フランクを横取りして再婚した。夫とともに製材所の経営に乗り出し、意外な商才を発揮するが、秘密結社KKKが結成され、フランクやアシュリも否応なく渦中に引き込まれる。スカーレットの周辺には、にわかに血の匂いが立ちこめ始めたー。
命からがら故郷“タラ”農園に帰還したスカーレットだったが、母は病死し、父はショックで自失していた。残された人々を率いて、私が故郷を再建するほかない。この土地だけは誰の手にも渡さない!-しかし南部の住民には苛酷な重税が課せられ、農園を売らなければならない危機の瀬戸際に。スカーレットは金策のため、自らの身をレット・バトラーに差し出す決意を固めたのだが…。
一八六一年四月、南部ジョージア州。大農園主の娘として育った一六歳のスカーレットはある日、生まれて初めて試練に直面する…。南北戦争とその後の混乱の時代を、強靱な意思の力で生き抜いてゆくスカーレットの人生と激しい愛を描いた長編小説。新訳。作品に多角的に迫る「解説」、物語の背景がみえてくるていねいな注、関連略年表付。
アメリカ南部の大農園“タラ”に生まれたスカーレット・オハラは16歳。輝くような若さと美しさを満喫し、激しい気性だが言い寄る男には事欠かなかった。しかし、想いを寄せるアシュリがメラニーと結婚すると聞いて自棄になり、別の男と結婚したのも束の間、南北戦争が勃発。スカーレットの怒涛の人生が幕を開けるー。小説・映画で世界を席巻した永遠のベストセラーが新訳で蘇る!
南北戦争が始まると、スカーレットの夫チャールズはあっけなく戦死した。遺児を連れてアトランタへと移ったものの、未亡人の型にはめられ、鬱屈した日々を送るスカーレットに、南北間の密輸で巨利を得ていたレット・バトラーが破天荒な魅力で接近する。戦火烈しくなる一方のアトランタを、レットの助けで脱出したが、命からがら帰り着いた故郷〈タラ〉は変わり果てていたーー。