著者 : ミシェル・スマート
あなたは信じてくれないだろう── 未亡人の私が無垢だなんて。 突然の事故で亡くなった夫の葬儀に参列していたナターシャは、 参列者の中に形成外科医マッテオの姿を見つけて激しく動揺した。 無理もなかった。7年前、彼女はあるパーティで彼とキスをして、 その2時間後に彼のいとこのプロポーズに応じたのだから。 葬儀の夜、怒りに満ちたマッテオの来訪を許したナターシャは、 抑えがたい衝動にのみ込まれ、気づけば彼に身を捧げていた。 なんて愚かなまねをしてしまったの? さらに妊娠の兆候まで現れ、追いつめられた彼女は心を決めた。 全てをマッテオに打ち明けるしかない。隠してきた結婚の秘密を。 気鋭のM・スマートが描く、ドラマティックなロマンスをお楽しみください。18歳のヒロインは金に目の眩んだ両親の奸計にかかり、意に染まぬ結婚をすることに。しかも夫には驚くべき裏の顔が……。
私の記憶が戻っても、夫の愛は変わらない? 彼は今も、私の妊娠を知らない……。 その日、秘書のアンナは朝から頭がひどく痛かった。 しかも、いつものように颯爽と現れた社長のステファノからは、 なぜか妻と呼ばれ、唇を強引に奪われた。 あこがれていたボスの驚きの行動に、アンナは気を失ってしまう。 病院で目が覚めた彼女は、医師から記憶喪失だと告げられた。 本当に1年前、私は彼の秘書から妻になったの? 女性関係が派手な社長への思いは、胸に封じていたはずなのに。 でもステファノは、私がバージンだったと知っていた。 じゃあ、このおなかの違和感は二人の赤ちゃんということ? 結婚していたことさえ覚えていないヒロインを、かいがいしく介抱するヒーロー。けれどそんな彼を見れば見るほど、彼女の胸にはなぜか裏切られたという思いがわきあがり……。ハーレクインでも人気が高い、記憶喪失を扱ったロマンスをどうぞお楽しみください!
一族のために尽くす“人形”── そんな彼女に訪れた小さな奇跡。 クリスマスの朝、カタリナは愕然とした。 まさか妊娠してしまうなんて……ナサニエルの子を。 カタリナはお金と政治にしか興味のない父のモンテクルール大公や 兄からむごい仕打ちを受け、夢も希望も失っていた。 そんなとき、あるパーティで大富豪ナサニエルとダンスをし、 彼から人生で初めて特別な女性として扱われ、誘惑されて、 一夜かぎりと心に決め、純潔を捧げたのだった。 激怒した大公はカタリナとナサニエルの結婚を強引に進めるが、 夫になった彼は別人のように冷淡で、彼女には指一本触れず……。 気鋭の作家ミシェル・スマートが描く、胸に迫るせつないロイヤル・ロマンスです。冷酷な父の言うなりの人生を送ってきたヒロインが、思いがけない妊娠をきっかけに本物の愛に出合って……。
富裕層相手の結婚相談所をひっそりと営むエリザベスには、誰にも言えない秘密があった。学生時代に旅先で出会った青年と情熱のままに結婚し、数日で捨てられた過去があるのだ。当代きってのプレイボーイと名高いギリシア富豪サンダーー彼との過去が公になればエリザベスの社会的信用は失墜し、これまで大切に育ててきた事業が立ちゆかなくなってしまう。しかし今サンダーは、妻が必要になったから仕事を依頼したいとエリザベスを呼び出し、衝撃の事実を口にした。「妻を探してもらう必要はない。僕たちはまだ結婚している」
ヨーロッパの小国アゴンの王宮博物館の学芸員エイミーは、皇太子ヘリオスと惹かれ合い、秘密の関係を持つようになった。しかし、いずれ国王になる彼は王族から后を迎えねばならず、二人の関係は初めから彼の結婚が決まるまでと限定されていた。そんなとき、ヘリオスの后選びのための舞踏会の開催が決まった。思いがけない胸の痛みに、彼への愛を再認識したエイミーは、別れを告げられる前にみずから身を引き、アゴンを出ようとする。だがヘリオスは無情にも愛人を続けるよう迫ると、厳しく告げた。「逃げたいなら逃げればいい。僕がすぐに君を連れ戻
新婚当時、シャーロットは良い妻にはなれなかった。大富豪の夫ラウルに甘やかされ、自分を見失ってしまったのだ。結局、夫婦関係は壊れて別居となり、もう2年がたつ。いまシャーロットは障害児の施設で身を粉にして働き、以前とは別人のように、地に足のついた生活を送っていた。もう昔の私に戻るつもりはない。でも、夫に会わなければ……。実は施設は困窮していて、すぐにも金銭的援助が必要なのだ。恥を忍んで金の無心に来た妻に、容赦ないラウルの言葉が飛んだ。「資金は出す。だが4カ月間、昼も夜も完璧な妻として尽くすんだ」