著者 : ミヒャエル・エンデ
ミヒャエル・エンデ生誕九〇年記念版 鏡のなかの鏡ミヒャエル・エンデ生誕九〇年記念版 鏡のなかの鏡
ミヒャエル・エンデが、父エトガーに捧げた代表作を、生誕90年記念版として新訳にて刊行。謎めいた幻想譚30篇と、父エトガーによる不思議な魅力に満ちた絵画は、書物のなかで、終わりのない響き合いを続けている。
ものがたりの余白ものがたりの余白
『モモ』『はてしない物語』など数々の名作児童文学で知られるミヒャエル・エンデが、自らの人生、作品、思索について、翻訳者で友人の田村都志夫氏に亡くなる直前まで語った談話。作品の構想のもととなった、現代の物質文明の行きつく先を見通し、精神世界の重要性を訴えたエンデの深い思想が、語りを通して伝わってくる。各章冒頭、巻末に田村都志夫氏の解説付き。
自由の牢獄自由の牢獄
長い熟成期間を経てまとめあげられたエンデ晩年の傑作短編小説集。精神世界の深みにおもりをおろし、そこに広がる様々な現実を色とりどりの花束に編み上げた、エンデ文学の到達点を示す力作。ドイツ・ロマン派的伝統を背景に、手紙・手記・パロディ・伝記など多彩な手法を駆使して、ファンタジーの世界が繰り広げられる。
鏡のなかの鏡ー迷宮鏡のなかの鏡ー迷宮
鮮烈なイメージと豊かなストーリーで織りなされる30の連作短編集。一つずつ順番に、前話をゆがんだ鏡像のように映しだし、最後の話が最初の話へとつながって、読者をめくるめく意識の迷宮へと導く。人間存在の神秘と不可思議さを映し出す鏡の世界の物語は、『モモ』『はてしない物語』とならぶ、エンデの代表作である。
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