著者 : レイモンド・チャンドラー
調査対象の女性、そして消えた死体の謎…。緻密な構造、巧みなプロットとさりげなく埋め込まれた伏線の数々。フィリップ・マーロウの生き方を確かめたい。チャンドラー最後の長編を新訳でお届けします。より具体的に作品を読んでもらうために、架空の町エスメラルダの地図やホテルの見取り図などの挿し絵、そして物語の時系列表が掲載されています。
私立探偵フィリップ・マーロウは化粧品会社の経営者ドレイス・キングズリーのオフィスに呼ばれた。ドレイスの妻はどうやら男と駆け落ちしたようだ。マーロウは妻の安否確認を依頼され、その足取りを追うことになる。しかし、たどり着いた湖の町でマーロウが見つけたのは、別の女の死体だった。行方知れずの社長の妻となにか関係があるのか?マーロウの調査はベイ・シティーの深い闇をえぐるー旧題『湖中の女』の新訳版。
「聞こえているのかね?私はこう言ったんだ。こちらはクライド・アムニー、弁護士だと」-午前六時半。一本の電話が私立探偵フィリップ・マーロウを眠りから覚まさせる。列車で到着するはずの若い女を尾行せよとの依頼だった。見知らぬ弁護士の高圧的な口調に苛立ちながらも、マーロウは駅まで出向く。しかし、女には不審な男がぴったりとまとわりつき…。“私立探偵フィリップ・マーロウ”シリーズ第七作。
私立探偵フィリップ・マーロウは、香水会社の経営者ドレイス・キングズリーのオフィスを訪ねた。男と駆け落ちしたらしい妻の安否を確認してほしいとの依頼だった。妻の足取りを追って、湖の町に赴いたマーロウは、そこで別の女の死体を見つける。行方知れずの社長の妻となにか関係があるのか…。マーロウの調査はベイ・シティーの闇をえぐるーチャンドラー新訳シリーズ第七弾。旧題『湖中の女』の新訳版。
午前六時半。一本の電話が私立探偵フィリップ・マーロウを眠りから覚まさせる。それは、列車で到着するはずの若い女を尾行せよとの依頼だった。依頼主の高圧的な態度に苛立ちながらも、マーロウは駅まで出向く。女はすぐに姿を現すが、彼女には不審な男がぴったりとまとわりつきー。“私立探偵フィリップ・マーロウ”シリーズ、長篇第七作。新訳版。
私立探偵フィリップ・マーロウは、裕福な老女エリザベス・マードックから、出奔した義理の娘リンダを探してほしいと依頼された。老女は、亡き夫が遺した貴重な金貨をリンダが持ち逃げしたと固く信じていたが、エリザベスの息子レスリー、秘書のマールの振る舞いにもどこか裏がありそうな気配だ。マーロウは、リンダの女友だちや金貨の所在を尋ねてきた古銭商に当たるところから調査を始める。が、彼の行く手には脅迫と嘘、そして死体が待ち受けていたー『高い窓』の新訳版。
刑務所から出所したばかりの大男へら鹿マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探して黒人街にやってきた。しかし女は見つからず激情に駆られたマロイは酒場で殺人を犯してしまう。現場に偶然居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらました大男を追って、ロサンジェルスの街を彷徨うが…。マロイの一途な愛は成就するのか?村上春樹の新訳で贈る、チャンドラーの傑作長篇。