著者 : ロレイン・ヒース
ドレスがなくても、貧民街育ちでも、いつだってあなたが わたしを王女様にしてくれる。珠玉の語り部、L・ヒース新刊! 第9代ソーンリー公爵の命の灯は、暴漢の手によって消されようとしていた。 逃げた花嫁を追い、貧民街になど足を踏み入れたせいだ。運命を呪う公爵だっ たが、颯爽と現れた男性に救いだされ、手厚い看病を受ける。目覚めた公爵の 瞳に飛びこんできたのは、あるはずのない胸の膨らみーーそう、恩人ジリーは 女性だったのだ。治安の悪い場所で働くため、幼い頃から女性らしさを拒絶し て生きてきたジリーは、今も男装を貫いている。しかし、男物のシャツでは隠 しきれない可憐さと、意外にもうぶな一面が、公爵の男の部分を刺激して……。
貧民街の捨て子は、公爵家への復讐のため、悪魔になったーー L・ヒース真骨頂! 愛と罪が交錯するヴィクトリアン絵巻、開幕。 幼い頃に天涯孤独の身となり、公爵夫妻を親がわりに育ったアスリン。次期公 爵に嫁ぎ、何不自由のない日々を送るはずだった彼女の世界は、突然現れた大 富豪ミック・トゥルーラヴによって一変する。貧民街に生まれながらも、不屈 の意志で巨万の富を築きあげた彼は、裏社会を統べる危険きわまりない存在。 真夜中を思わせる瞳、官能的な手練手管に、純真無垢なアスリンが抗えるはず もなかった。しかし、ミックが近づいてきたのは壮大な復讐劇のためーー30年 前に公爵家から捨てられた幼子が、すべてを奪う悪魔となって戻ってきたのだ。
愛してしまったのは、永遠の愛を誓ってはくれない人。 ロマンスの名手L・ヒースが情感豊かに綴る、切ない愛の一幕。 マティルダはその午後、ハンサムな来訪者に厳しい視線を向けていた。妹の求 愛者として現れたレクストン侯爵は、英国社交界最高の花婿候補と謳われ、家 柄も立ち居振る舞いも完璧だ。しかし、かつての自分のような不幸な結婚をさ せないため、マティルダは二人の外出にお目付役として同行する。完全無欠な 侯爵の、不適切な一面はすぐに明らかになったーー冬空を思わせる青い瞳はマ ティルダに向けられるときにだけ、暗く官能的な熱を帯びるのだ。危険な男性 だ。妹にはふさわしくない。憤りつつも、彼のまなざしに体は熱くなって……。
伯爵の禁じられた恋の相手は、亡き兄が遺した幼な妻……。 『真夜中の壁の花』につづく、大人気作家のシリーズ最新作! 旅行中に命を落とした双子の兄の遺言が、エドワード・オールコットの運命を 一変させた。グレイリング伯爵の地位を継ぐばかりか、帰国後は兄になりすま して、幼な妻ジュリアとの結婚生活を続けなければならなくなったのだ。兄と は正反対に放蕩の限りを尽くしてきたエドワードは、数年前のある“過ち”の せいで、彼女から毛嫌いされている。数カ月ぶりに夫と再会したジュリアは、 幸いにも瓜二つのエドワードを夫と信じて疑わなかったが、彼を愛情深く見つ める“妻”の隣で眠ることに、エドワードは次第に耐えきれなくなっていた。