小説むすび | 著者 : 上田なつき

著者 : 上田なつき

忘れられた秘書の涙の秘密忘れられた秘書の涙の秘密

再会した国王はまったくの別人だった! 無情にも赤ん坊を要求され、彼女は……。 「こちらへ」砂漠の国の王イサームのアシスタントであるアヴリルは、 スーツ姿の男性に案内されてホテルのスイートルームに入った。 ところが1年ぶりに再会したイサームは、彼女を見て喜ぶどころか、 まるで初対面のような顔だった。 まさにこの部屋で1年前、私が純潔を捧げたのを彼は忘れてしまった? だからそれ以降、何度連絡しても返事がなかったのだろうか? その夜アヴリルが自宅で悲しみに沈んでいると、ドアベルが鳴った。 訪ねてきたイサームは警護も連れず、一人きりだった。 彼女は一番見せたくて見せたくなかったものを目撃されてしまう。 腕に抱いた小さな娘をーー独りぼっちのまま妊娠し出産した彼の子を。 ヒーローに愛されていると信じて身を捧げたヒロイン。しかし彼は事故に遭い、ヒロインと過ごした記憶を失っていました。王家の血を引く娘のために結婚を承諾したものの、二人の関係はゼロ以下になっていて……。ヒロインの愛が届く日はくるのでしょうか?

大富豪と乙女の秘密の関係大富豪と乙女の秘密の関係

谷底に落ちるように絶望的な恋に落ちた。 そばにいられれば愛はいらないと思った。 クインは十代のころからずっと親友の兄ーーヨーロッパの名家出身で 国際的に有名な大富豪であるマイカにかなわぬ恋をしていた。 だから彼に情熱的なまなざしを向けられ、ベッドに誘われたときは、 夢でも見ている気分で純潔を捧げた。 二人のことは誰にも秘密だったけれど、クインが事故にあってから 状況は一変した。冷酷非情だったマイカが誰よりも早く駆けつけ、 献身的な恋人のようにつききりで彼女の世話をしはじめたのだ。 なぜ11回も里親が替わった、誰からも欲しがられなかった私を、 急に大切にするの? 恋人とすら思っていなかったはずの私を。 誰にも予測のつかない展開で読み手を楽しませる大スター作家D・コリンズ。今作も冒頭から目が離せません。事故以来、ヒーローの態度の変化にとまどうヒロイン。彼のやさしさに甘えたくても、幼いころのようにいつ捨てられるのかと思うとおじけづいて……。

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