著者 : 中勘助
銀の匙銀の匙
古い茶箪笥の抽斗から見つかった銀の匙。忘れられていたこの小さな匙は、病弱だった私の口に薬を入れるため、伯母さんがどこからか探してきたものだった……。その愛情に包まれた幼少期から、初めての友達・お国さんとの平和な日々、腕白坊主たちが待つ小学校への入学、隣に引っ越してきたお恵ちゃんに対する淡い恋心、そして、少年から青年に成長するまでを繊細に語った自伝的作品。
銀の匙銀の匙
書斎の本箱に昔からしまってあるひとつの小箱。その中に、珍しい形の銀の小匙あることを私は忘れたことはない。その小匙は、小さな私のために伯母が特別にさがしてきてくれたものだった。病弱で人見知りで臆病な私を愛し、育ててくれた伯母。隣に引っ越してきた女の子。明治時代の東京の下町を舞台に、成長していく少年の日々を描いた自伝的小説。 夏目漱石が「きれいだ、描写が細かく、独創がある」と称賛した珠玉の名作。 解説・川上弘美 ※カバーの絵柄は(株)かまわぬの風呂敷柄を使用しています 前篇 後篇 注釈 解説 川上弘美 年譜 堀部功夫
銀の匙銀の匙
なかなか開かなかった古い茶箪笥の抽匣から見つけた銀の匙。伯母さんの限りない愛情に包まれて過ごした日々。少年時代の思い出を、中勘助が自伝風に綴ったこの作品には、子ども自身の感情世界が素直に描きだされている。漱石が未曾有の秀作として絶賛した名作。
犬 他一篇犬 他一篇
回教徒軍の若い隊長に思いをよせる女の告白をきき、嫉妬と欲望に狂い悶えるバラモン僧は、呪法の力で女と己れを犬に化身させ、肉欲妄執の世界におぼれこむ。ユニークな設定を通し、人間の愛欲のもつ醜悪さを痛烈にえぐり出した異色作「犬」に、随筆「島守」を併収。著者入朱本に拠り伏字を埋めた。
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