小説むすび | 著者 : 中野善夫

著者 : 中野善夫

骸骨骸骨

残念ながら自分には いささか陰鬱な傾向があるに違いないーー  英国屈指のユーモア作家に隠された、もう一つの顔。 ユーモア小説『ボートの三人男』で知られるジェローム・K・ジェロームによる異色作品集。 西洋骨董のように古風な趣と気品をそなえた、知られざる逸品の数々。 心和ませる幽霊小説、冷たく怖い怪奇小説、優しく美しい幻想小説、不思議な現代ファンタジイ、数千年の時を跨ぐケルト・ファンタジイ等々、多彩な味わいの奇譚17篇を収録。 1篇ごとに異なる魅力の、世にも稀なる短篇小説集。 【目次】 食後の夜話  ダンスのお相手  骸骨  ディック・ダンカーマンの猫  蛇  ウィブリイの霊  新ユートピア  人生の教え  海の都  チャールズとミヴァンウェイの話  牧場小屋(セター)の女  人影(シルエット) 二本杉の館  四階に来た男  ニコラス・スナイダーズの魂、あるいはザンダムの守銭奴  奏でのフィドル  ブルターニュのマルヴィーナ   訳者あとがき  食後の夜話  ダンスのお相手  骸骨  ディック・ダンカーマンの猫  蛇  ウィブリイの霊  新ユートピア  人生の教え  海の都  チャールズとミヴァンウェイの話  牧場小屋(セター)の女  人影(シルエット) 二本杉の館  四階に来た男  ニコラス・スナイダーズの魂、あるいはザンダムの守銭奴  奏でのフィドル  ブルターニュのマルヴィーナ   訳者あとがき

ダフォディルの花ダフォディルの花

ル゠グウィンがトールキンやエディスンと並べ、名文家として名を挙げた、ケルトの魔法を歌う詩人にして神智学者である作家、ケネス・モリス。ダンセイニよりも神秘主義的と評されるその幻想小説を百年の時を経て集成した本邦初の単行本。 人は誰も宇宙の根源的な霊の一部、天の炎を内に秘めており、いつかその源に還るまで、魂を進化させることが人間の使命であるーー 東西の神話や伝説、音楽や色彩、動植物や鉱石、天の神秘と豊饒なる大地に題材を得て、詩情に満ちた文体で綴られた、読むことがそのまま喜びであるような体験を与えてくれる29の幻想物語。 装幀 白座 装画 林由紀子「夜明けに開く薔薇」  東と西  王と三人の行者  薔薇と杯 詩人ハーリド 幼子アポロンの神殿 北の統治者 ヴァイオリニストの夢 ティタニアが摘んだ花 牧神の戯れ アル・カドルの夜 白禽の宿 眼のない龍 紅桃花渓  故郷へ 子守パーリ ショーン・アプ・シェンキン 山のデイオ  物語の彼方 人魚の悲劇 エヴァン・レイションの神曲 ドン・キホーテ最後の冒険  天上の音楽 ダフォディルの花 バッハのフーガ ニ短調 惑わしの打破 青玉の頸飾り 地獄と天国、そしてベートーヴェン  神と人 神の化身 神秘の山 智慧の林檎 勝利 惑星の王 聖者と森の神々 訳者解説 館野浩美

ジャーゲンジャーゲン

行き掛かりに哀れな悪魔を助けた質屋ジャーゲン。返礼にと突如消された口うるさい妻を、周りに言われてしぶしぶ取り戻す旅に出る。奇想天外摩訶不思議な異世界を、当代一流の口八丁と権謀術数を武器に快進する、愛と冒険の喜劇的ロマンス。 挿絵:フランク・C・パぺ 装画:木原未沙紀 装丁:山田英春 第 一 章 なぜジャーゲンは男らしいことをしたのか 第 二 章 栄えある服を纏うこと 第 三 章 暁と日の出のあいだの庭 第 四 章 ドロシーには分からなかったこと 第 五 章 パンとバターが要求すること 第 六 章 セリーダが女性であること 第 七 章 水曜日における妥協について 第 八 章 古い玩具と新しい影 第 九 章 伝統に則ったグィネヴィア救出 第 十 章 スラグナルの惨めな変装 第 十一 章 ログレウス公爵現る 第 十二 章 ヨランダの破滅 第 十三 章 ゴギアヴァン・ゴウアの哲学 第 十四 章 ジャーゲン公爵の策略準備 第 十五 章 グラシオンにおける妥協について 第 十六 章 スモイト王のさまざまな厄介事 第 十七 章 時を告げるのが早すぎた雄鶏について 第 十八 章 なぜマーリンは薄明かりの中で語ったか 第 十九 章 奇妙な足をした褐色の男 第 二十 章 祈りの効き目 第二十一章 アナイティスの船旅 第二十二章 二人がヴェールを破ったことについて 第二十三章 ジャーゲン皇子の欠点 第二十四章 コカイン国での妥協について 第二十五章 〈文献学の師〉の呪文 第二十六章 〈時〉の砂時計の中で 第二十七章 忌まわしい情況のヘレネ女王 第二十八章 レウケーでの妥協について 第二十九章 ホルヴェンディルのナンセンスについて 第 三十 章 ジャーゲン王の経済学 第三十一章 シュードポリス陥落 第三十二章 ペリシテ人のさまざまな策略 第三十三章 クローリスとの別れ 第三十四章 皇帝ジャーゲンは地獄で如何に過ごしたか 第三十五章 祖父サタンが語ったこと 第三十六章 なぜコスは反論されたか 第三十七章 美しい吸血鬼の創造 第三十八章 拍手喝采された判例について 第三十九章 地獄での妥協について 第 四十 章 教皇ジャーゲンの昇天 第四十一章 天国での妥協について 第四十二章 絶えずいらいらしている十二使徒 第四十三章 影の前に立つ姿勢{ポーズ} 第四十四章 支配人の執務室で 第四十五章 グィネヴィアの信頼 第四十六章 アナイティスの欲望 第四十七章 ヘレネの幻影 第四十八章 リーサ夫人の率直な意見 第四十九章 コシチェイとの妥協について 第 五十 章 この瞬間は重要なものでもなく

ウィスキー&ジョーキンズウィスキー&ジョーキンズ

4半世紀にわたって書き続けられたダンセイニの人気シリーズ、待望の邦訳。 初老の紳士ジョーキンズがウィスキーを片手に、実話と称して語り出す若かりし日の思い出ーー幻獣に出会い、魔術に驚異し、一獲千金に胸躍らせる、奇想天外な冒険の数々。香り豊かで軽やかなテイスト、心地よい後味にほろ酔い気分。どこから読んでも楽しめる愉快な短篇23作。 装丁:小林剛(UNA) 装画:coco  アブ・ラヒーブの話 薄暗い部屋で 象の狙撃 渇きに苦しまない護符 失なわれた恋 リルズウッドの森の開発 真珠色の浜辺 アフリカの魔術 一族の友人 流れよ涙 ジョーキンズの忍耐 リンガムへの道 ライアンは如何にしてロシアから脱出したか オジマンディアス スフィンクスの秘密 魔女の森のジョーキンズ ジョーキンズ、馬を走らせる 奇妙な島 スルタンと猿とバナナ 徴 ナポリタンアイス ジョーキンズ、予言者に訊く 夢の響き 解説コラム  アデンとジョーキンズ  食卓と幽霊  ユニコーンのこと  原始の自然の力  オジマンディアス、王の中の王  幻の都を求めて  キルケと神秘の生き物たち  ナポリタンアイス、緑は何味?  一獲千金の夢 訳者あとがき

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