著者 : 五十嵐真希
詩人 白石 (ペクソク)詩人 白石 (ペクソク)
一九三〇年代、モダニズムの技法を取り入れつつも古語や方言を巧みに用い、植民地下にあっても人々の生活に息づく民族的伝統と心象の原風景を、美しい言葉遣いで詩文によみがえらせて一世を風靡した詩人、白石。南北分断後は北朝鮮の体制になじめず筆を折らざるをえなくなり、その消息は長らく不明のままとなった。本書は、韓国を代表する抒情詩人である著者が、敬愛してやまない白石の生涯を丹念に追い、小説を読むように、また白石の作品世界を深く味わえるように再構成した、決定版といえる評伝である。詩のみならず、随筆や分断後の北朝鮮で書かれた作品を多く収録しているほか、同時代を生きた詩人・作家たちの足跡も辿ることができ、資料的価値も高い。
豊渓里(プンゲリ)豊渓里(プンゲリ)
「ミサイルに核弾頭を装着させるその日まで」-犠牲となった長閑な山村、原子力研究所の核科学者たち、金一族が核実験にかけた野望。豊渓里で暮らした脱北作家が暴く衝撃のドキュメンタリー小説!
PREV1NEXT