小説むすび | 著者 : 伊兼源太郎

著者 : 伊兼源太郎

戦火のバタフライ戦火のバタフライ

出版社

講談社

発売日

2025年3月5日 発売

君に、このバトンを託す。蝶の羽ばたきを受け、彼らは立ち上がる。 太平洋戦争末期。前線も本土も戦場だった。数え切れない命が散った。 南方戦線でただ一人生き残った尾崎、東京大空襲で家族を失ったさくら。前線でさくらの兄に命を救われ、厚生省職員となった尾崎は、大物政治家の助力を得て民間戦争被害者への国家補償の実現を目指す。 そんな尾崎の身辺に次々と不審な出来事が起き、署名運動を始めたさくらも思わぬ妨害に遭う。 何者かの思惑。官僚組織の論理。見え隠れする特務機関の影。立ちはだかる時間の壁。 時を経て、世代を超えて、それでも彼らは命がけで思いをつないでいく。 信じ続けること。伝え続けること 終戦から80年。深い祈りを込めた、著者の新たな代表作! 第一部  一章 戦場のバタフライー一九四五ー  二章 下町の紅夜ー一九四五ー  三章 モノトーンの街ー一九四五〜一九五三ー 第二部  一章 決起ー一九七二ー  二章 顔のない群れー一九七三ー 第三部  一章 最後の夜ー一九八二ー  二章 どうか虹を見てくれー一九九五ー 補記

巨悪巨悪

出版社

講談社

発売日

2018年6月21日 発売

「巨悪はいつも、身のまわりにひそんでいる」東京地検特捜部の検事・中澤源吾と特捜部機動捜査班の事務官・城島毅。高校時代野球部のダブルエースだった二人は、ある事件をきっかけに「検察」の道を選ぶ。二人の前に立ちはだかる、政治家、企業、秘密機関ーーそして「消えた二兆円」。真相に辿り着く過程で明らかになる現代の「巨悪」の正体とは。東京地検特捜部を舞台にした渾身の検察ミステリー巨編。 「東京地検特捜部という取材も不可能かと思われる捜査機関を、これほど真に迫る形で描いたのは、おそらく今作が初めてではないか。本作によって「ポスト横山秀夫」といっても過言ではない域へと駆け上がったことは間違いない」(宇田川拓也 ときわ書房本店) 「納得できないな。何もかも」 「俺もだ」 一枚の公孫樹の葉がその後の運命を決めた。 東京地検特捜部の検事・中澤源吾と特捜部機動捜査班の事務官・城島毅。高校時代野球部のダブルエースだった二人は、ある事件をきっかけに「検察」の道を選ぶ。 「現代にも巨悪はいます。それは過去の巨悪よりも巨大で性質も悪い。余りの大きさゆえ全体が見えず、巨悪を巨悪だと認識できないだけなんです」 二人の前に立ちはだかる、政治家、企業、秘密機関ーーそして「消えた二兆円」。真相に辿り着く過程で明らかになる現代の「巨悪」の正体とは。 東京地検特捜部を舞台にした、元新聞記者の著者渾身の検察ミステリー巨編。

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