著者 : 伏尾美紀
数学の女王数学の女王
博士号を持つ警察官・沢村依理子は、道警本部の警務部に異動となる。監察官室に目をつけられていた沢村は、報復人事を疑う。そんな中、新札幌の新設大学で爆破事件が発生し、沢村は突然捜査一課配属となるが、ただし警務部付。この人事の意味とは。いつまで経っても進展がない爆破事件。公安との駆け引きの中で進めていく捜査。しかも沢村は班長を任されることに。新天地でまだぎこちない中、新参者の班長に対して心中複雑な班員たちをまとめられるのか。爆破事件の犯人の目的ーそれは、女性研究者として博士課程まで進み、アカハラによって恋人を亡くすという経験をした沢村だからこそたどり着けるものだった。
北緯43度のコールドケース北緯43度のコールドケース
博士号取得後、とある事件をきっかけに大学を辞めて30歳で北海道警察に入り、今はベテラン刑事の瀧本について現場経験を積んでいる沢村依理子。ある日、5年前に未解決となっていた誘拐事件の被害者、島崎陽菜の遺体が発見される。犯人と思われた男はすでに死亡。まさか共犯者が?捜査本部が設置されるも、再び未解決のまま解散。しばらくのち、その誘拐事件の捜査資料が漏洩し、なんと沢村は漏洩犯としての疑いをかけられることに。果たして沢村の運命は、そして一連の事件の真相とは。第67回江戸川乱歩賞受賞作!
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