著者 : 伏見威蕃
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。彼の乗るジェット機がイギリスの空港で襲撃され、CIAが捕らえた銀行家が連れ去られた。CIAに依頼され、グレイマンは銀行家を追う。一方、アメリカでは、元SVR(ロシア対外情報庁)将校のゾーヤが保護されている秘密施設が襲撃を受けた。ある目的のため、彼女はこの機に逃走する。やがてふたつの襲撃事件が関連していることが明らかになるが…。
グレイマンの追う銀行家は、CIA内部に潜む情報提供者を突き止める鍵となる人物だった。彼はロンドンでゾーヤと遭遇し、二人は互いに目的を告げる。その頃、情報提供者の雇い主で、ふたつの襲撃を命じた男は、英米に報復する大規模な陰謀を進めていた。やがてグレイマンとゾーヤは恐るべき陰謀の実体を知り、それを阻止すべく行動を開始する。だが行く手には強力な敵が!興奮と感動の冒険アクション小説。
18カ月前にアラビア海で発生したエアバス失踪事件。ナポリの造船所で破壊工作に見舞われた謎の貨物船コロッサス5。さらには西インド洋で、貨物船トライトン・スター号が、遭遇した正体不明の遭難船による電光石火の作戦行動を受け、乗っ取られる。これら一見無関係に思えるすべての出来事の裏には、とある秘密結社が進行する巨大な陰謀が絡んでいた。特別任務の遂行中に不穏な動きを察知したオレゴン号船長ファン・カブリーヨと仲間たちは、背後に秘められた計画の全貌を探り出すため奔走する。
2000年の悲願を叶えるべく野望に燃える秘密結社、その名は“無名の九賢”-紀元前のインドを治めたアショーカ王に由来する組織だ。彼らはメンバー9人の巨大な権力と資本力を背景に、人類救済のための極秘計画“コロッサス”をいまにも実行せんとしていた。一方、“九賢”で唯一計画に反対するメンバーは、これに対抗すべく衛生兵器“金剛杵”システムをついに発動する!カブリーヨたちは世界滅亡の危機を回避することができるのか?シリーズ屈指の壮大な規模で展開する海洋冒険小説の最高峰!
NFLのフットボール・スタジアム4カ所で同時爆弾テロが発生、1000人規模の死者が出た。ワシントンDCでは各省庁で善後策が講じられたが、有効な方策は見いだせなかった。アメリカ大統領ワイアット・ミドキフは、ふたたび攻撃にさらされた本土を守るため、前政権の予算削減のあおりを受けて廃止に追い込まれていた国家危機に即応する諜報機関「オプ・センター」を再び立ち上げることを決意する。元オプ・センター長官が新長官として推挙したのは、チェイス・ウィリアムズ海軍大将だった。国際謀略サスペンス新シリーズ第一弾!
新生オプ・センターは、全米を震撼させた同時爆弾テロ事件を10ヶ月で解決に導き、順調な船出を飾った。一方、サウジアラビアの地では、新たなる謀略がアリー・アル=ワンディー王子の手で実行に移されようとしていた。ペルシア湾に展開する空母打撃群を狙うキラー・ミサイルの秘密とは?究極の選択を迫られた大統領の決断は如何に?ウィリアムズ長官率いる機関のメンバーは、現地で事件に直面した兵士たちとともに巨大な陰謀に立ち向かう。あの“オプ・センター”シリーズ、待望の再始動!
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる暗殺者ジェントリーは、パリにあるシリアの亡命者組織から仕事を依頼された。それは、シリアの独裁者アッザムの愛人ビアンカを拉致することだった。彼女が握る機密情報を公表し、独裁政権を倒そうというのだ。予期せぬ勢力から襲撃されるが、拉致は成功した。だが、ビアンカの協力を得るには、彼女とアッザムの間にできた愛する息子を、シリアから連れ出さなければならなかった。
ビアンカの息子を連れ出すため、グレイマンは民間軍事会社の傭兵となり、シリアへ潜入する。だが、政府軍や親政府私兵団、反政府勢力が入り乱れる内戦下のシリアは、地獄そのものだった。彼は戦場で激闘を繰り広げつつ、彼女の息子に接近する計画を進める。一方フランスでは、元外人部隊兵士を結集した亡命者組織の隠れ家にビアンカの命を狙う一団が!サスペンス溢れる展開と凄絶な戦闘ー冒険アクション小説の最高傑作。
フィリピンの海上で反政府勢力の指導者ロクシンを護送中の船が奇襲された。そこで衝撃的な事件が起きた。激しい銃撃戦によって絶命したかに見えた男が目の前で回復を遂げたのだ。警察が茫然とするなか、男は逃走する。満身創痍のはずがいったいなぜ?一方タイでは窃盗品の美術品売買をめぐって密売業者の抗争が発生。カブリーヨは旧知の美術品鑑定家に依頼され、美術品の回収を請け負う。追跡の末に彼らがたどりついたのはフィリピンの山中だった。しかし、そこには逃走中のロクシンの姿が!
盗まれた美術品を回収すべく、カブリーヨはロクシンの極秘施設を探る。厳重に警備されたその施設で何が行われているのか?さらにオレゴン号の乗組員は施設に密かに侵入し、ロクシンに囚われていた化学者たちの救出に成功した。そこで彼らから聞いたのは、人間を超人的な肉体に変える謎の物質“タイフーン”の存在だった…。第二次世界大戦末期の戦場コレヒドール島を舞台に、悪魔の物質をめぐりオレゴン号の乗組員が苛烈な戦闘を展開する。海洋冒険小説の王者、クライブ・カッスラー最新刊!
グランプリ・レースの轟音につつまれるモナコ公国で恐るべき事件が発生した。国際銀行のシステムに何者かが侵入し、多額の資金が消失したのだ。世界の巨悪と戦ってきた現代の騎士カブリーヨたちも、自社の巨額な預金が行方不明になってしまう。事件の解明に乗りだした彼らは、銀行の頭取が逃走し、その途中で事故死していたことを知る。当初は、この頭取が犯人と思われたが、カブリーヨは疑念をいだく。この裏には、強大な黒幕がいる…。
国際銀行への破壊工作を追うカブリーヨと乗組員たちの前に、モナコの港に停泊していたあやしい船の存在が浮かびあがる。ロシアの大富豪が所有する巨大クルーザー。しかしその正体は、カブリーヨたちのオレゴン号をもしのぐほどの戦闘力を持つハイテク艤装船だった!操るのは、危険な復讐心を秘めた元軍人。彼は天才ハッカーの娘とともに世界を壊滅させる戦慄の陰謀を画策していた。それを阻止するカギは、ナポレオンの秘宝ー歴史の謎を秘め、暴虐の海に展開するオレゴン号の壮絶な死闘。
変人として有名なチャレンジャー教授は、南米に絶滅動物たちの生息する台地が存在すると主張する。真偽を確かめるべく、新聞記者の「ぼく」、懐疑派のサマリー教授、スポーツ万能のロクストン卿は探検隊を結成し、アマゾンの奥地を目指すが…。胸躍るSFの大傑作を読みやすい新訳で!
マクラナハン空軍中将は、いま、米軍で最大の極秘航空研究施設ーハイテク航空宇宙兵器センターの所長として、軍事計画の指揮を執っていた。ある日、宇宙機ブラック・スタリオンが内乱のつづくイランを偵察中にテロ兵器を発見する。破壊作戦を実施すると、イラン市民が巻きこまれてしまう事態に。さらにこの“失態”を聞きつけた露大統領が狡猾に米大統領を操りはじめ、米国の政治、イランの混乱、そして露国の思惑が交錯していく。そしてマクラナハンが心臓発作で…。
海軍将校出身で空母打撃群を拡充したい米大統領との確執が深まるなか、マクラナハンは、露国が秘密裡にイランに強力な移動式対宇宙機レーザーを持ち込んでいたことを探知し、攻撃を指示する。が、露大統領に誘導された米大統領から中止命令が…。窮地に陥ったマクラナハンだったが、軍人としての正義のもと、ブラック・スタリオンや無人爆撃機、有人ロボットCID等の最新鋭ハイテク兵器を駆使し、軍事作戦を進める露国に反撃に出る。怒濤の軍事サスペンス!
米国オクラホマ州を激しい砂嵐が襲い、先祖が血と汗で開拓した農地は耕作不可能となった。大銀行に土地を奪われた農民たちは、トラックに家財を詰め、故郷を捨てて、“乳と蜜が流れる”新天地カリフォルニアを目指したが……。ジョード一家に焦点をあて、1930年代のアメリカ大恐慌期に、苦境を切り抜けようとする情愛深い家族の姿を描いた、ノーベル文学賞作家による不朽の名作。
ロッキー山脈を越え、アリゾナ沙漠を渡り、夜は野営地のテントで過ごしながらカリフォルニアを目指すジョード一家。途中、警察から嫌がらせを受けるも、ひたすら西へ西への旅が続く。希望に満ちて“約束の地”に到着したが、そこは同様な渡り人であふれていた。彼らを待っていたのは、不当に安い賃銀での過酷な労働だけだった…。旧約聖書の「出エジプト記」を思わせる一大叙事詩。
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる暗殺者ジェントリーは、ある男に復讐すべくロシアに赴き、彼の館に潜入した。死闘の末、グレイマンは館を脱出するが、CIAの依頼を受けた殺人組織が追ってきた。だが、不可解なことが起きた。組織の一員で単独行動をとる男、デッドアイがグレイマンを支援し始めたのだ。彼の目的とは?イスラエルの情報機関モサドも闘いに介入し、事態は複雑に。予測不能の展開で描く冒険アクション。
CIAをはじめ幾多の勢力から追われる身となった“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる暗殺者ジェントリー。彼はアマゾンの奥地に潜伏していたが、密かに追跡していた男が居所を突き止め、戦闘チームに襲撃させた。グレイマンは反撃する。その後彼はメキシコ湾岸へ向かうが、途上で命の恩人の死を知り、メキシコの町に墓参に訪れる。だがそこで、麻薬カルテルと戦うことに!迫力溢れる出色の冒険アクション。グレイマン・シリーズ。