著者 : 伴野朗
香港から来た男香港から来た男
東京に向かう新幹線の車中で、弁護士が怪死、アタッシェケースが消失した。同じ頃、香港では日本人美術商が死んで、奇妙な暗号を残していた。二つの事件は意外な展開をみせ、1200年も前の鑑真和上渡来のナゾに関連してゆく。これを解くため香港の名探偵陳展望が動員され、日本になってきた!得意の分野に実力発揮した会心長編。
三十三時間三十三時間
昭和20年8月16日。上海からの1隻のオンボロ機帆船が、4名の日本軍特務員を乗せて、東シナ海に浮かぶ孤島・江〓島に向った。終戦を知らぬ守備隊千余名を全滅から守るためである。荒れ狂う海、刻々と迫るタイムリミット、乗員にまぎこんだ見えざる敵側工作員。東シナ海を男たちの男で染める死闘。プロ対プロが容赦なく対決する戦争冒険小説の傑作。