著者 : 佐藤大輔
第四次世界大戦から逃れて人類が生き延びる術は、宇宙開発にしかないー。遙かなる未来に向けて決断を下した日本政府は、巨費を投じて衛星軌道開発に取り組んでいた。最前線はトラック諸島に建造中の宇宙港JSP-03。同地では、硬式宇宙服ARMSのテストも進む。だが、日本の急速な擡頭に怒れる亡国のナショナリストが、牙を剥こうとしていた…。架空戦史の雄・佐藤大輔が、明日の地球に向けて遺した伝説のシリーズ第3巻。
米ソ間での反応兵器の応酬が引き起こした第三次世界大戦は、合衆国を崩壊させた。奇跡的に戦火を免れた日本は、大戦後の国際社会で指導的立場を得る。しかし、次なる大戦を逃れて人類が生存繁栄する道は、地球の外だと結論づけていた。宇宙開発事業団と北崎重工が進めるヘヴィ・リフターを用いた軌道開発は、高度四〇〇キロ、天空の彼方を目指すー。架空戦史の雄・佐藤大輔が、未来史を宇宙に見た伝説のシリーズ第2巻。
1962年10月20日、第35代合衆国大統領J・F・ケネディは、大統領執務室へ側近たちを集めた。キューバの共産主義者がソ連と軍事援助協力を締結し、反応弾頭を備えた準中距離弾道弾を持ち込んだからだ。未曾有の危機に直面する地球人類。一方で高度経済成長を迎えた日本では、北崎重工が宇宙開発の先鞭をつけていたー。架空戦史の雄・佐藤大輔がリアルな筆致で現代史を再検証し、その未来までを活写した伝説のシリーズ復刊。
植民惑星に降りた学術調査団からの保護要請を受け、地球連邦は国場大尉率いる宇宙軍陸戦隊を救出に派遣する。だがその惑星では、想像を絶する内戦が繰り広げられていた…。後に連邦首相となる国場の若き日の“血塗られた歴史”とは!?『地球連邦の興亡1』所収の「救難任務/泥森の罠」を大幅加筆し長篇化。書き下ろし短篇「攻撃目標G」を併録。
ラガニア陸軍は勝手に敗走。少しも勝った気がしないユタカは、敵軍が捨てていった武器や弾薬で補給作業を指示し次の戦闘に備え動き出した。しかし、武器の弾薬の補給は思うようにいかず、要の戦車も未だ砲台がつかない状況であった。そんな不安要素を山ほど抱え奔走するユタカのもとへ、エルフ軍が『ケルタンのお気楽果樹園』でエスカナ正規軍と戦闘に入ったとの知らせが届く!ただのミリオタ高校生・島田ユタカの本当の戦いが始まる。
地球からの文明疎開船が高次元跳躍に失敗、生存のため銀河帝国を建国してから700年余。帝国の護衛艦“ブルーベル”は、隣国のヘレネス統一体が領有権を主張する星系に侵入したとして攻撃を受ける。艦長の戦死により、先任将校の天城真守大尉は的確な判断で艦を無事に帰投させた。予備役編入を希望する天城だったが、各国の複雑な思惑は彼を紛争の最前線へと導いていく。架空戦史の雄による新シリーズ、初巻にして最終巻。
宇宙港に集結したクローン出生市民ら避難民は一六万、包囲する暴徒は一〇〇万。武力行使を禁じられた宇宙軍が盾となり懸命の脱出作戦が続けられるが、自由市民同盟のテロリストが惑星環境維持システムを破壊。ついに“凍れる惑星”は殺戮の大地へと変貌する!ミリタリーSFの金字塔、完結!!
大戦後の不況に苦しむ惑星リェータでは自由市民同盟が「クローン排除、地球連邦の強圧的な支配からの自由」を掲げ急速に勢力を拡大していた。自治政府が有効な手を打てない中、ついにデモ隊が“平和と流血の境界”を踏み越え警官隊と衝突。惑星全土をテロリズムが席捲する!SF巨篇、いよいよ佳境!!
人類の存亡を懸けた第一次オリオン大戦は終結した。地球連邦に束の間の平和が訪れるも、戦後処理への不満は各地で増大。内乱の危機が忍び寄るなか、日系惑星出身の二人の男が植民惑星に赴くが…。二十二世紀末、銀河へと版図を広げた人類の苦闘を描くSF巨篇。書き下ろし短篇「救難任務/泥森の罠」収録。
近衛中佐・新城直衛は捕縛に現れた騎兵中隊を瞬時に無力化し、直ちに聯隊に復帰。賊徒より皇宮を奪還し陛下の御宸襟を安んじ奉るべく、“近衛嚮導聯隊選抜龍挺隊”を編成、宮城突入を下命した。市街全域を叛乱軍が制圧し、五将家の策謀が蠢くなか、新城は自らの手で血路を拓く!皇都動乱、遂に決着!!書き下ろし短篇「猫のいない海」収録。