著者 : 冬野秀俊
魔手 隠密捜査6魔手 隠密捜査6
闇を暴く者は、闇に呑まれる── アメリカと日本、過去と現在。 二つの事件が交錯し、極悪の影が浮かび上がる。 捜査の果てに待つのは、暴いてはならない“真実”だった。 元警視庁刑事・大利家戸は、特命捜査の依頼でシアトルで起きた外務省職員の不審死事件の真相を追う。 調査を進める中、青森の高校のタイムカプセルから発見された衝撃の告白文に行き当たる。 そこに記されていたのは、半世紀前の未解決の殺人事件。 一見無関係な二つの事件の背後には、政治家や官僚、経済界が絡む巨悪の陰謀が潜んでいた。 次々襲いかかる危機を潜り抜け、大利家戸は真実にたどり着けるのか──
ひよしの千駄櫃ひよしの千駄櫃
運命が望み、少年が運命を引き寄せる。 次の時代を統べるのは誰か。 豊臣秀吉の少年時代を色彩豊かに描き出す。 朝廷も大名も戦に明け暮れていた室町時代末期。 日本の行く末を案じる占い師の常子と、その息子で剣の達人の惣之助。 ある時、次の天下人を占う占いの中に、錚々たる武将たちと並び猿に似た利発な少年、日吉が現れる。 混迷の時代に生を受けた日吉は、日々を生き抜くなかで出会った人々とのふれあい、関わりを経て成長し、ついには歴史を変える運命の出会いを果たす。 1 丸子船 2 我田引水 3 丁稚奉公 4 万屋稼業 5 いずる杭 6 裏の顔 7 千駄櫃 8 吞兵衛 9 軍師 10 茎の銘 11 魚のきもち
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