著者 : 加藤尚宏
青い蛇青い蛇
ベルギーを代表する幻想小説作家トーマス・オーウェンによる、『黒い玉』と対を成す珠玉の短編集。霧深い夜、宿を求めた酒場で行われていたのは、雌豚を見に行く権利を賭けた奇妙なゲーム。それに勝ち、納屋に案内された男が見たものとはー。悪夢のような一夜の体験を淡々と綴り、長く深い余韻を残す傑作「雌豚」、奇妙な味わいの掌編「青い蛇」など、十六の不気味な物語を収録。
黒い玉黒い玉
夕暮れどきの宿で、彼がつけた明かりに驚いたかのように椅子の下へ跳び込んだそれは、かぼそい息づかいと黄楊(つげ)の匂いを感じさせる奇妙な〈黒い玉〉。その正体を探ろうと、そこを覗き込んだ彼を待ち受けるのは、底知れぬ恐怖とおぞましい運命だったーー。ベルギーを代表する幻想派作家、トーマス・オーウェンが描くありふれた日常に潜む深い闇。怖い話、気味の悪い話など14の物語を収録する。解説=風間賢二
青い蛇青い蛇
傑作「黒い玉」で知られるベルギー幻想派の作家による、ひと味ちがう不気味な物語16編。なんともいえない後味を残す「黒い雌鶏」、そして「雌豚」等々…。気味の悪い話、奇妙な話、怖い話がお好きな方々にそっとお届けする傑作短編集。
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