著者 : 博多かおる
ジャスト・ライク・ヘヴンジャスト・ライク・ヘヴン
落ちぶれた元・レコード店主のヴェルノンは、亡きロックスターが遺したビデオインタビューを所有していた。人々がその内容を知るために、彼を探し求めているとは知らずにーー。ルノードー賞受賞作家がパリの市井で生きる人々を滑稽に描く文芸三部作の第二巻。
ウィズ・ザ・ライツ・アウトウィズ・ザ・ライツ・アウト
かつては伝説のレコード店主、いまや哀愁のカウチサーファー。五十路の男ヴェルノンがたずね歩く旧友たちの心にも、90年代の輝かしい記憶が響きつづけるのであった。パリの片隅で生きる人々の哀しさと滑稽さを音楽が彩る、現代版・バルザックの『人間喜劇』。
涙涙
「ストラスブールの誓い」に立ち会った年代記作者ニタール、見知らぬ女の顔を探し求め彷徨するアルトニッド。反復する誕生、鏡像のような双子。カロリング朝を舞台に、史実と虚構を断章形式で織り交ぜ、フランス語の起源に肉薄する謎めいた小説。
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