著者 : 司修
幽霊さん幽霊さん
■ 大津波とフクシマから生まれた物語。宮澤賢治の震災体験を呼び出し、民俗の記憶に沈む豊饒への祈り、女体からの穀物創成の神話を掘り起こす。命のはじまりの出来事、そこに人の営みの原点があった。 ■ 戦後の焼け跡・闇市にうごめく放火魔の快楽、60年代ヒッピーたちに担われた原発立地反対闘争のその後……。いま廃墟から立ち上がること、それは第二の敗戦を生き直すことではなかったか。日本の戦後を貫く、支配と排除の構造を、東北と沖縄・奄美の死者たちの、無念の刃で彫り上げる。 幽霊さん 16歳の死 ガリバーがやって来た日 うらぎり 珊瑚の雪
紅水仙紅水仙
何も語らずに逝った母の人生を辿る長篇小説。母が残したわずかな写真と叔母の話をたよりに、雪深い新潟山平村から秩父、浅草、安倍川、天川原、市谷富久町そして葛飾白鳥へ足を運ぶ。わずかに探りあてた手懸かりには、悲しいことばかりが映しだされていた。薄倖な越後の女の生に捧げる感動のレクイエム。
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