著者 : 司馬遼太郎
日本史上最大の出世人、秀吉。その歪な栄華に翻弄された人々の悲哀を描く連作集。大きな活字の新装版。 上巻は第一話〜第五話を収録。 第一話 「殺生関白」豊臣秀次 第二話 「金吾中納言」小早川秀秋 第三話 「宇喜多秀家」宇喜多秀家 第四話 「北ノ政所」北政所 第五話 「大和大納言豊臣秀長
日本史上最大の出世人、秀吉。その歪な栄華に翻弄された人々の悲哀を描く連作集。大きな活字の新装版。下巻は第六話〜第九話を収録。 第六話 「駿河御前」旭姫 第七話 「結城秀康」結城秀康 第八話 「八条宮」八条宮智仁親王 第九話 「淀殿・その子」淀殿
空海の足跡をたどり、その時代風景のなかに自らを置き、過去と現在の融通無碍の往還によって、日本が生んだ人類普遍の天才の実像に迫る。大きな活字で読みやすくなった司馬文学の最高傑作! 著者自身が最も愛した小説にして、積年の思想が結実した記念碑的大作のハードカバー版を、空海生誕1250年を記念し復刊。 さらに巻末には、旧版未収録の講演録「『空海の風景』余話」を収録。 昭和50年度芸術院恩賜賞受賞作 「筆者はともかくこの稿を書きおえて、なにやら生あるものの胎内をくぐりぬけてきたような気分も感じている。筆者にとって、あるいはその気分を得るために書きすすめてきたのかもしれず、ひるがえっていえばその気分も、錯覚にすぎないかもしれない。そのほうが、本来零であることを望んだ空海らしくていいようにも思える」(あとがきより)
空海の足跡をたどり、その時代風景のなかに自らを置き、過去と現在の融通無碍の往還によって、日本が生んだ人類普遍の天才の実像に迫る。大きな活字で読みやすくなった司馬文学の最高傑作! 著者自身が最も愛した小説にして、積年の思想が結実した記念碑的大作のハードカバー版を、空海生誕1250年を記念し復刊。 さらに巻末には、旧版未収録のインタビュー「『空海の風景』の司馬遼太郎氏と一時間」および歴時学者・貝塚茂樹による書評「形而上学の壮大な展開」を収録。 昭和50年度芸術院恩賜賞受賞作 「筆者はともかくこの稿を書きおえて、なにやら生あるものの胎内をくぐりぬけてきたような気分も感じている。筆者にとって、あるいはその気分を得るために書きすすめてきたのかもしれず、ひるがえっていえばその気分も、錯覚にすぎないかもしれない。そのほうが、本来零であることを望んだ空海らしくていいようにも思える」(あとがきより)
司馬遼太郎による国民的ベストセラー、映像化に合わせて待望の新装版刊行。 俺は今日から武士になるーー。 佐幕派と倒幕派が対立する幕末の激動期。 武州多摩のバラガキだった土方歳三は、近藤勇、沖田総司らとともに、 幕府徴募の浪士組にまじって、京へ向かう。 京都守護職御預の名のもと、「新選組」を結成。 副長・土方は厳しい局中法度を定め、類のない苛烈な軍事集団を創り上げ、 池田屋事件などで、世にその名を轟かせていくーー。 しかし、薩長同盟成立で、時流は一気に倒幕へ。 土方は最後まで激しく抵抗、夢と信念を貫き、江戸、会津、箱館へ向かう。 稀代の男の生涯を巧みな物語展開で描いた、傑作長編。 〈名著が一冊で読める、大変お得な決定版!〉 司馬さんによる「あとがき」、原田眞人監督による特別寄稿「そびえ立つ歴史的遺産『燃えよ剣』を映画化して」を収録。
天一坊事件、加賀騒動、桜田門外の変、新撰組、坂本龍馬、高杉晋作、上野戦争と彰義隊ーー。享保年間から幕末維新まで、迫りくる国内外の危機と、新たな時代への鳴動を描く秀逸な八編。上巻『江戸騒乱編』
乃木希典ー日露戦争で苦闘したこの第三軍司令官、陸軍大将は、輝ける英雄として称えられた。戦後は伯爵となり、学習院院長、軍事参議官、宮内省御用掛など、数多くの栄誉を一身にうけた彼が、明治帝の崩御に殉じて、妻とともに自らの命を断ったのはなぜか?“軍神”の内面に迫り、人間像を浮き彫りにした問題作。
清の八十翁・松齢の庭に突如咲いた一茎の黒い花。不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角がついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、妖しくて物悲しい、花にまつわる十篇の幻想小説。
長州藩の下層の出ではあったが、天堂晋助の剣の天稟は尋常なものではなかった。ふとしたことから彼を知った藩の過激派の首魁高杉晋作は、晋助を恐るべき刺客に仕立てあげる。京で大坂でそして江戸で忽然と現われ、影のように消え去る幻の殺人者のあとには、常におびただしい血が残された…剣の光芒が錯綜する幕末の狂宴。
幕末の情勢は大きな曲がり角にさしかかった。中央から締め出され、藩領に閉じ込められた長州藩では、勤王党の高杉晋作がクーデターに成功。そして慶応二年、ひそかに薩摩藩と手をにぎり、藩を挙げて幕府との決戦に肚を固める。その緊迫した状況の下で、刺客晋助の剣は獲物を狙って冷酷にふるわれ続けたー。
織田信長の岐阜城下にふらりと現れた男。真っ赤な袖無羽織に二尺の大鉄扇、日本一と書いた旗を従者に持たせたその男こそ紀州雑賀党の若き頭目、雑賀孫市。無類の女好きの彼が信長の妹を見初めて……痛快長編。
木下藤吉郎に請われ、織田勢に荷担した孫市だったが、「信長にだまされた」と飛び出し、なんと信長最大の敵・石山本願寺の侍大将を引き受ける。信長に「尻啖わせ」、戦国を駆け抜けた快男児を活写する痛快長編。
貧農の家に生まれ、関白にまで昇りつめた豊臣秀吉の奇蹟は、彼の縁者たちを異常な運命に巻き込んだ。平凡な彼らに与えられた非凡な栄達は、凋落の予兆となる悲劇をもたらす。豊臣衰亡を浮き彫りにする連作長編。
遭った男 暗殺剣 蓮の音 練心館の秘密 退耕斎の正体 伊賀者 天狗の里 四番目の顔 隠密第一日 伊賀の刀法 老忍 仏国土 丹生津姫草紙 黒い影 異変 卵殻 旅へ その男 安羅井人 神奈川の宿 藤沢の本陣 流れ 青い火 三条大橋
新選組 拾う神 襲撃 幻影の城 早川夷軒 源聖寺坂 大坂蔵屋敷 薬師堂 脱出 変身 隠し国へ 大和路 国栖ノ国 月の峰 猟師小屋 高力伝次郎 変心 殺陣 岩室 安羅井国 野猿 浦島 頭上の敵 月の出の浜 年譜
怨霊や生霊の世界が身近にあった室町時代末期。六代将軍の落胤という熊野の源四郎は「将軍になろう」と、飢饉と戦乱で荒廃しきった京へ上る。都では八代将軍足利義政の御台所日野富子と、側室の今参りの局が権勢争いに明け暮れていた。その暗闘に巻き込まれた源四郎を、幻術師・唐天子の奇々怪々な幻戯が襲う。
赤羽織 お寧々 女の軍略 女房担ぎ 出陣 鉄砲衆来着 火術 風雲動く 敦賀攻め 金ケ崎退却 鉄砲芸 闇鉄砲 京へ 姫御料人 すばる星 雑賀へ 雑賀城 和歌浦騒動 法専坊 鷹ノ巣岬 片男波 堺へ 鉄砲鍛冶 鉄砲仙斎 その当時 鉄砲守護神