著者 : 吉岡平
あれから数千年。汎銀河共和国も衰退した時代、ゴミ拾いの少年バンジョー・ウエキ・タイラーは、銀河の片隅で自らを「ゴザ168世」と名乗る少女を助ける。ラアルゴン帝国復興にまい進する少女と行動を共にするうちに、銀河の流れを大きく変えてゆくことにー!?話題のアニメを全編書き下ろし&追加エピソード満載で描く、ファン待望の「宇宙一の無責任男」シリーズ正統続編がここに誕生!
昭和四十九年夏、東京は未曽有の危機に瀕していた。ほどなく盛夏を迎えようという六月下旬、何の前ぶれもなく突然雪が降った。そればかりか、電力の供給がストップし、すべての内燃機関、エネルギー装置が作動しないという事態が起きたのだ。短時間ではあるが定期的に発生する謎の現象に、首都圏の機能は麻痺しつつあった。エネルギー消失の原因が、東京湾内に存在する「異獣」にあるとにらんだ、われらがロジャーズ・ラフネックスが出動。自衛隊、米軍をまきこんだ大作戦がはじまった。怒濤の書下しスペクタクル。
一九六六年、第二次大戦の戦後処理特殊部隊として結成された“ロジャーズ・ラフネックス”のメンバーの一人、藤巻誠二も四十三歳をむかえようとしていた。東西冷戦、ベトナム戦争という世界情勢を背景に未曽有の高度経済成長を遂げようとしていた日本で三児の父となり、そろそろ退役かといった彼の元へ飛びこんできたのは、かつての戦友、ロジャー・ボングの絶体絶命の危機の報せであった。誠二はロジャーの愛娘・ジェニファーとともに彼が捕らわれているカシミールへとむかうが…。刮目の軍事冒険アクション第三弾。
大東亜戦争も4年目に突入した年の瀬、横須賀港に沈黙したままの軍艦があった。時代に取り残されたといわれる超弩級戦艦『扶桑』である。そしてそれを見つめる男がひとり。大日本海軍提督・犬田文璽。彼も時代に取り残された存在だった。彼は『扶桑』と同じく活躍の場を失った『山城』、『伊勢』『日向』に「死に場所」を与えようと、極秘作戦を画策していた。それは行き詰まった戦局を打開する日本の最後の手段であったのだ。彼の元に組織からはみ出した無頼が集まった。アメリカ帰りの参謀・犬坂、次席司令官・犬村、天才飛行機乗り・犬飼、水雷屋・犬山、砲術屋・犬川、魚雷艇乗り・犬江、駆逐艦艦長・犬塚、そして次席参謀の金碗…。それぞれの思いが交錯するなか、四戦艦は太平洋へ乗り出す。物量で戦局をリードするアメリカ軍を相手に、はたして彼らは勝利を得ることができるのだろうか。戦艦マニアの著者が自信をもって描く迫力の海戦小説。読者興奮の歴史キャラクターノベルズ第2弾ここに登場。
「一言も聞いてなかったぞ」編集長は憤慨して言った。それは、全国紙に掲載された有名アイドルの写真集の広告から始まった。カメラ雑誌の編集者である小関雄と、マニアと自ら認めるえすえふ作家、吉田均。そのふたりが、さまざまにカメラと関わってゆく。アイドル写真にいのちを賭けるカメラ小僧たちはなぜ白い胴の望遠レンズを使うのか?その、ファン心理に迫る「アイドル狙いの標準レンズ」。など、など、こだわりの作家〈吉岡平〉の書き下ろし小説。
時は昭和12年、所は満州。アカシアの木立ちの梢越しに見え隠れした、巨大な無限軌道車の上に乗ったカラクリ人形のような怪物機械の出現が、遊星人類と地球とのファースト・コンタクトであり、地球人類の代表たる日本軍は、未曾有の混乱を起こし…その星狄来襲に立ち向かう“新・昭和遊撃隊”の活躍は…。