小説むすび | 著者 : 和爾桃子

著者 : 和爾桃子

トランペットトランペット

天使像が持つ木製のトランペットを吹き鳴らしたら、いったい何が起こるのか。幽霊を探索に深夜の教会に忍び込んだ2人の少年の冒険を描く「トランペット」。ある暑い夏の日、ロンドンの喫茶店で出会った中年男がべらべらと語り続ける同居女性の失踪話に薄気味悪さがにじむ「失踪」。銀行を馘になった若者が大金持ちの伯父御用達デパートの売場巡りに乗り出す「お好み三昧──風流小景」。エリザベス一世の時代に生まれ、350年の歳月を生きてきた老女の誕生日に、田舎のお屋敷に招かれた少女が受けた意外な提案とは……「アリスの代母さま」ほか全7篇を収録。 老人と幼い子供のみが垣間見る生と死の秘密、月下の幻想、辛辣なユーモアと軽妙なウィット。詩人ならではの繊細な描写に仄かな毒と戦慄がひそむ短篇の名手デ・ラ・メアの傑作を清新な新訳で贈る。挿絵=エドワード・ゴーリー。 失踪 トランペット 豚 ミス・ミラー お好み三昧ーー風流小景 アリスの代母さま 姫君  訳者あとがき

けだものと超けだものけだものと超けだもの

出版社

白水社

発売日

2016年1月9日 発売

ジャンル

十月の午後というのに窓を開けっぱなしにしているのはなぜか。少女の話では、三年前、このフランス窓から猟に出ていった叔母の夫と弟二人が荒地の沼に呑まれてしまう事件があった。三人がいつか帰ってくると信じている叔母は、以来、この窓を開けたままにしているというのだが……ショートショートの名作「開けっぱなしの窓」。列車内で騒ぎ立てる子供たちを大人しくさせるため、相客になった独身男が話して聞かせた“やんなるくらい良い子”のお話とは……反教訓的な皮肉の利いた「お話上手」など、全36篇を収録。  生彩ある会話と巧みなツイスト、軽妙な笑いの陰に毒を秘めたサキの名短篇集『けだものと超けだもの』(1914)を初の全訳。いきいきとした新訳で原作の味を伝える、好評『クローヴィス物語』に続くサキ短篇集第二弾。エドワード・ゴーリーの挿絵を収録。 女人狼 ローラ 大豚と私 荒ぶる愛馬 雌鶏 開けっぱなしの窓 沈没船の秘宝 蜘蛛の巣 休養にどうぞ 冷徹無比の手 出たとこ勝負 シャルツーメッテルクルーメ方式 七羽めの雌鶏 盲点 黄昏 迫真の演出 テリーザちゃん ヤルカンド方式 ビザンチン風オムレツ 復讐(ネメシス)記念日 夢みる人 マルメロの木 禁断の鳥 賭け クローヴィスの教育論 休日の仕事 雄牛の家 お話上手 鉄壁の煙幕 ヘラジカ 「はい、ペンを置いて」 守護聖人日 納戸部屋 毛皮 慈善志願者と満足した猫 お買い上げは自己責任で 訳者あとがき

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