著者 : 四方田犬彦
五木寛之セレクション3【異国ロマンス集】五木寛之セレクション3【異国ロマンス集】
白夜の街に繰り広げられる愛と運命の物語。カレリアを舞台にした名作『霧のカレリア』、イコンをめぐる衝撃作『ソフィアの秋』を収録。著者初のテーマ別作品集、第3弾!
戒厳戒厳
一九七〇年代後半、軍事政権下のソウルに大学の日本語教師として赴任した「わたし」は、まだ二十代前半だった…。植民地時代の記憶、兵役におもむく同世代、強烈な反共の空気。予期せぬ出会いを重ねるなか、朴正煕大統領が暗殺され、戒厳令が敷かれた!『ソウルの風景』の著者による半自伝的小説。
壁に描く壁に描く
われわれはまだ生きている。来たるべきわれらの思考の誕生にふさわしいささやかなものだけを携えて。鳥となって、自分の無から存在を引っ掴む。繰り返される筆舌に尽しがたい惨事。それを記録する詩人ダルウィーシュ。パレスチナからのこの声は記憶されねばならない。
優雅な獲物優雅な獲物
カポーティ、マキナニー、オーネット・コールマン、ベルトリッチ…遥かモロッコから、現代芸術に常に豊かな霊感を送り続けるアメリカ文学界の隠者。80年代に入り、ブームとも言える再評価が行われ、全作品が本国で復刻されたその伝説の作家の代表作にタンジールに赴いた訳者によるインタビュー、評伝を併録。
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