著者 : 国弘喜美代
大学女子寮で学生が惨殺された。犯人を目撃したパメラのもとに、国の反対側からティナが会いに来た。ティナは4年前に失踪した恋人を捜しているという。彼女たちが手を取り合い、調査をしていくと、警察も気づかなかった、巨大な連続殺人事件が浮かび上がる!
ヴィクトリア朝バース。病を抱えながらも小さな切り絵店を営むアグネスに、不穏な影が迫る。彼女に肖像画を依頼した客が次々と謎の死を遂げているのだ。真相解明のためアグネスが縋ったのは、11歳の霊媒師パールだった。降霊会を繰り返す彼女を待つ運命とはーー
スミソニアン博物館勤務の鳥類画家ロニはフロリダ州テネキーの実家で「ボイドの死について話したい」というメモをみつける。ロニの父ボイドは25年前に沼地で謎の溺死を遂げていた。ロニは父の死の真相を追うが、背後には湿地に囲まれた田舎町の大きな闇が……
企業で弁護士として働くレックスは、子供時代は捨て去ったつもりだったーー実の両親からきょうだいたちとともに虐待され、ベッドに鎖でつながれて監禁されていた過去は。だが刑務所で亡くなった母親の遺言をきっかけに、その過去の絶望と向かいあうことに……
他人の強い思いをビジョンとして視ることのできる少女クララは、ある日を境に若い女たちが傷つけられる不吉なビジョンを頻繁に視るようになる。カジノのスパ施設で働くリリーの協力を得て彼女たちを救おうとするが……。エドガー賞受賞のサスペンス。
スノーボーダーたちがアルプスのロッジで再会する。共通の知人が失踪して以来、久しぶりに顔を合わせた一同であったが、そこに彼らの過去の秘密を告発する謎のメッセージが。ゴンドラは動かせず、ここから出ることはできない……雪山を舞台にしたサスペンス!
母の葬儀に参列するパトリックは、問題を抱えていた父と母を共に失った後の人生について思いを馳せる。ずっと望んできた心の平安が遂に手に入るのだろうか? 彼の心に光がきざすーー。《タイム》《エスクァイア》誌の年間ベストブックに選出。シリーズ完結篇
結婚をして息子をえたパトリックだが、子どもへの強すぎる愛を持つ妻やニューエイジ団体にはまる母に翻弄されるばかり。メルローズ家は過去の呪縛から逃れられないのか? 家族の新しい世代だけが変化への希望だった。英国最高峰の文学賞ブッカー賞最終候補作
30歳になったパトリックは薬物中毒から抜け出そうともがいていた。父の遺産をほとんど使い果たした彼は、弁護士になる道を模索する。パトリックは鼻持ちならないイギリスの貴族社会に復帰して、なんとか活路を見いだそうとするが……。5カ月連続刊行の第3弾!
22歳になったパトリックは、父の死の知らせを受けてニューヨークへと飛んだ。だが、ヘロイン中毒の彼は売人を求めて街をさまよい、終わりなき白日夢に悩まされるばかりだった。ホテルの部屋でひとりになったパトリックは、自殺したいという願望に身を委ね……。
貴族の家の血に連なる5歳のパトリック・メルローズは、南仏の母の一族の屋敷で、残忍さで人を支配する父とアルコールに頼り続ける母と夏を過ごしていた。そんなメルローズ家にディナーのために訪れたある客人の存在が、パトリックの世界を引き裂くことに──
元デルタフォース隊員のデイヴは、無差別テ ロで最愛の妻と息子を失った。絶望のどん底にある彼は、テロの後処理をめぐり、ある奇妙な事実に気づく。そして自らの手で敵に 鉄槌を下すため、闘うことを決意するが。
アメリカの人気作家ジャックと、イギリスの読者イヴ。料理好きの二人はたまたま文通を始め、しだいに互いを心の支えにするようになる。寂しさを抱える大人たちを描いた、さわやかで心温まる物語
北大西洋に突き出したスペイン岬。その突端にあるゴッドフリー家の別荘で、殺人事件が起きた。休暇中のマクリン判事のもとに遊びに来ていたエラリーはその捜査に付き合わされることに。国名シリーズ第9弾。
ニューヨークで2万人の大観衆を集めたロデオ・ショー。その最中にカウボーイの一人が殺された。衆人環視の中、凶行はどのようにして行われたのか!? そして再び同じ状況で殺人が起こり……。
ダンテ“地獄篇”に秘められた暗号と象徴。人口過剰とマルサス主義、トランスヒューマニズム。小説『インフェルノ』に託された現代社会の問題とキーワードを、徹底解説!
オランダ記念病院に救急搬送された一人の患者。だが、手術台に横たえられた彼女は既に何者かによって絞殺されていた。犯行が可能だったのは手術前のたった数十分だけーー。名探偵エラリーの超絶技巧の推理、第3弾!