小説むすび | 著者 : 夢枕獏

著者 : 夢枕獏

陰態の家 夢枕獏超越的物語集陰態の家 夢枕獏超越的物語集

著者

夢枕獏

出版社

文藝春秋

発売日

2025年9月10日 発売

空手家の男、空飛ぶ円盤譚、傀儡師と陰態のもの…… 一冊で夢枕獏のエッセンスをすべて網羅し、 その超越的な創造力を堪能することができる、 短編集・全九編。 「踊るお人形」 シャーロック・ホームズが夏目漱石を訊ねて東京に。「人形が投げ込まれると、人が死ぬ」連続殺人事件を鮮やかに解決? 「伊右衛門地獄噺」 砂村の隠亡堀の掘立小屋に暮らす伊右衛門のもとに現れた若い男。伊右衛門は暇つぶしに、かつての女房・お岩との一幕を語り始める。 「仰向けに這う老人」 小田原の山に取材にいったあとから、身長15cmほどの小さな老人をあちこちで見るようになった。彼はいつも仰向けに転んでいる……。 「空手屋稼業」 おれは空手家じゃない。空手を売る、空手屋だ。ライブハウスで空手の芸を売っている。ある日、同僚のシンガーの顔にあざが出来たことに気づいたおれは、解決に乗り出すことにした。 「陰態の家」 傀儡屋の多々良陣内は、「怖いもの」が出るという屋敷に招かれた。「それ」は大小さまざま、首がないもの、足がないもの、身体が二つに割けているものもいるという。怪異の正体とはーー。 他、「空飛円盤夢始末」「便利になったものじゃなあ」「法華悟空」「贄」を収録。 ここでしか読めない、夢枕獏短編の傑作選!

白鯨 MOBY-DICK白鯨 MOBY-DICK

著者

夢枕獏

出版社

KADOKAWA

発売日

2021年4月14日 発売

その姿を見た者は、生涯魂を囚われるーー。 海と鯨に心を奪われ、人生を狂わされた男たちが、神の生き物に挑む! 土佐の中浜村で漁師の次男として生まれ育った万次郎は、鯨漁に魅せられる。やがて仲間たちと漁に出た際、足摺岬の沖合で遭難してしまう。漂流した五人は無人島にたどり着くものの万次郎は銛打ちの師匠・半九郎の形見の銛を追って、さらに漂流してしまった。単身、大海原に投げ出された万次郎を救出したのは、米国の捕鯨船ピークオッド号だった。その船長・エイハブは、自分の片足を喰いちぎった巨大な白いマッコウクジラ“モービィ・ディック”への復讐に異常な執念を燃やし、乗り組員となった万次郎を巻き込んでゆく……。 ジョン万次郎と、ハーマン・メルヴィルによるアメリカ文学の金字塔『Moby-Dick』が、夢枕獏の奔放な想像力によって融合する! 序章 徳富蘇峰京橋に万次郎を訪ね、奇っ怪なる話を聴くこと 一章 鯨組のこと 二章 神の鯨のこと 三章 万次郎海の大蛇に呑まれて鳥島に至ること 四章 万次郎片足の船長にして海の魔王エイハブと出会うこと 五章 万次郎ピークオッド号の乗り組員となること 六章 ピークオッド号、アルバトロス号とギャムすること 七章 人類の箱舟ピークオッド号のこと 八章 嵐に不思議なる火出現すること 九章 クイークェグの神ヨージョ運命を予言すること 十章  万次郎生まれて初めて鯨に銛を打つこと 十一章 ジェロボーム号から来た男のこと 十二章 エイハブ、その脚を白鯨の贄とすること 十三章 クイークェグ、自分の棺桶を作ること 十四章 万次郎海の森を発見すること 十五章 エイハブ、フェダラーと銛試しすること 十六章 白鯨その顎により神を裂くこと 十七章 スターバックのかくれんぼうのこと 十八章 万次郎マスケット銃にて試されること 十九章 最後の闘い、カモメを掴んだ手のこと 終章 万次郎の病床から見つかった二冊の本のこと  『白鯨のこと』 -あとがきとしてー

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