著者 : 大木芙沙子
生活のおともに、群れ星のような煌めきを Kaguya編集部がおすすめの短編・中編を新書サイズでおすすめする〈Kaguya群星文庫 第一弾!〉 大木芙沙子「かわいいハミー」 ハミーは人の役に立つことを目的に作られた、博士の最高傑作のヒューマノイドロボット。記憶をリセットすることが可能なハートと、知識や経験を記録するアタマを持っている。博士との別れのあと、ハミーは不器用でままならない人生を生きる人々と出会う。ビターで優しいロボットファンタジー。 蜂本みさ「せんねんまんねん」 「誰かいませんか」「誰ぞいてはりまっか」。伝言通信機能のある不思議な〈ラッパ〉を通じ、時を超えて二人の少女が出会う。第二次世界大戦を経験した「鶴ちゃん」に2045年を生きる「亀ちゃん」が語って聞かせる、未来の大阪のようすは……。やわらかな語りで戦争について考える1作。 大木芙沙子「かわいいハミー」 蜂本みさ「せんねんまんねん」 解説 堀川夢(Kaguya Books)
仰げば彼方は鏡のようにある。記憶になかったことばかり思われる。--「ラサンドーハ手稿」 蜃気楼のように現れる塔。ざぶんざぶんと波の音。へそから出てくるうなぎたち。母がクリーニング店に預けたもの。画家が描く瓜二つの妹たち。ある日、人類に備わった特殊能力…… 九人の実力派作家が紡ぐ幻想アンソロジー。 【目次】 ラサンドーハ手稿 高原英理 串 マーサ・ナカムラ うなぎ 大木芙沙子 マルギット・Kの鏡像 石沢麻依 茶会 沼田真佑 いぬ 坂崎かおる 開花 大濱普美子 ニトロシンドローム 吉村萬壱 天の岩戸ごっこ 谷崎由依
【概要】 世にも精緻な文の祝祭がここに──。 西崎憲プロデュースの短文集シリーズ〈kaze no tanbun〉第三弾。「夕暮れの草の冠」をテーマに、稀代の文章家17人が、小説でも詩でもない「短文」を書き上げました。作品同士が響き合い、さらに余白に配された超短文「エピグラム」によって一篇の物語のようにも読める、かつてない破格のアンソロジーです。 【著者】(五十音順) 青木淳悟/円城塔/大木芙沙子/小山田浩子/柿村将彦/岸本佐知子/木下古栗/斎藤真理子/滝口悠生/飛浩隆/西崎憲/蜂本みさ/早助よう子/日和聡子/藤野可織/松永美穂/皆川博子 【kaze no tanbunとは】 「自分の生涯においてこれを作ったと自慢できる本を作りたい」。日本翻訳大賞の発起人であり、電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」主催で、「BFC ブンゲイファイトクラブ」などを企画する西崎憲の発案からスタートした、全篇新作の〈短文〉アンソロジーシリーズ。「短文」とは「小説でもエッセイでも詩でもない、ただ短い文。しかし広い文」(西崎氏)。シリーズ通してブックデザインは奥定泰之。第一作「特別ではない一日」(2019年)、第二作「移動図書館の子供たち」(2020年)、「夕暮れの草の冠」(2021年)。 【「切手小説」プレゼント企画】 本書の執筆者17人による「切手小説」が印刷された、オリジナル切手シートを各種1名様、合計17名様にプレゼントします。 ・本書挟み込みの応募用紙からハガキ部分を切り取って、住所・氏名・電話番号・メールアドレス・希望する小説の執筆者名・本書/シリーズのご感想を記入し、63円分の切手を貼り送ってください。 ・本景品は、日本郵政の「オリジナル切手サービス」を利用して作成する、84円郵便切手×20枚・シール式の切手シートです。実際に切手としてご利用いただけます。 ・発表は当選者への通知をもって代えさせていただきます。 ・締切は2021年8月31日(火)消印有効 小山田浩子「コンサートホール」 木下古栗「僕の人生の物語」 円城塔「ドルトンの印象法則」 斎藤真理子「編んでる線」 蜂本みさ「ペリカン」 藤野可織「セントラルパークの思い出」 松永美穂「たうぽ」 日和聡子「白いくつ」 青木淳悟「旅行(以前)記」 早助よう子「誤解の祝祭」 大木芙沙子「親を掘る」 西崎憲「病院島の黒犬。その後」 岸本佐知子「メロンパン」 柿村将彦「高なんとか君」 斎藤真理子「エディット・ピアフに会った日」 滝口悠生「薄荷」 飛浩隆「緋愁」 皆川博子「夕の光」