著者 : 大石英司
一九八六年、中曽根内閣は懸案の自主憲法制定を成し遂げた。自衛隊は改称され国軍へ昇格。また日銀は絶妙の金融政策でバブル経済を軟着陸させ、日本は好景気のまま発展した。だが今、その社会は危機に瀕している。「シンク」という謎の穴がすべてを飲み込み、同時に感染症も流行。政府が隠蔽する世界の崩壊を阻止する鍵を握るのは、一人の日本人学者だった。彼を探し保護せよとの命を受けた土門康平陸軍中将は、この任務を遂行し、日本を、この世界を救うことはできるのかー?大石英司が描く世界滅亡の書。
“ゴースト”と名付けられた謎の戦闘機は、中国が開発した無人ステルス戦闘機“暗剣”だと判明した。未だにこの機体を墜とせない日米軍は、“暗剣”の出撃基地を特定し、まるごと潰す作戦を打ち立てる。一方、いよいよ海口市攻略にかかった海兵隊と陸自水機団は、土門陸将補とデレク陸軍中将の指揮のもと、ハワイからの因縁が続く林剛大佐率いる解放軍との戦闘を開始した。地の利と身軽さで勝る解放軍が都市ゲリラ戦を仕掛け、この戦法を熟知する“サイレント・コア”原田小隊がそれを潰す。大陸上陸一歩手前で行われる、この戦いの行方はー?
韓国の離反がアメリカの威信を傷つけ、彼らを激怒させた。更に韓国軍の玄武ミサイルが九州に襲来し、百人を超える民間人の犠牲者が出た日本でもヘイト犯罪が相次ぐ。一瞬だけ高まった和平の機運は砕け散り、中韓と日米は再びぶつかりあうことに。そして両者が激しい戦闘を行うのは、かつて旧日本軍が占領した因縁の場所・海南島。特殊部隊“サイレント・コア”を率いる土門一佐も、各小隊とともに最前線での戦いに身を投じるが、十倍以上の数で押してくる敵に苦戦続きの展開となってしまう。またそこへ、韓国軍の戦車部隊も登場してきて…!?
不幸なボタンの掛け違いからはじまった米中の戦争は、ホノルルを占拠した中国への報復として、米国側が海南島への上陸を果たす。その後、ホノルルの平和を回復し、香港での独立運動を画策しながら和平交渉を進めていた米国に対し、中国はここで思わぬカードを切ってきた。それは、韓国の裏切りだ。韓国の玄武ミサイルが九州へと向けられる中、日本はどう舵を取るのか?突然の韓国の離反、そのハレーションが同盟国に与える影響はー?緊迫する「第三次世界大戦」の行方を描く大石英司の新シリーズが開幕!
長野の山奥で起こった住民消失事件。それを解決するため派遣された陸上自衛隊特殊部隊サイレント・コアの土門康平一佐は、その現場でひとりの少女を保護する。彼女の体内には見たこともないメモリ機器が埋め込まれており、そこには動画データがーこの世界にはもういない人物から、司馬と姜を名指しして「自分たちを助けてほしい。われわれが全滅したら、この被害は拡大するだろう」というメッセージが記憶されていた。検証を重ねた結果、土門は最強コマンド・司馬は残し、原田&姜小隊を連れ、“彼”の救出を決意するが…?
沖縄に押し寄せた数百のロシア製無人機は、あるひとりの天才エンジニアにより、見事撃墜された。しかし、ここで思わぬ事態が。そのエンジニアが提唱した「香港でフェイクニュースを流せ」という案が採用されたことで中国政府が香港のインターネット網を強引に遮断、それが全世界にも波及したのだ。中国ではeコマースが崩壊し、銀行の取り付け騒ぎも発生。戦争どころではなくなった。そんな混乱した状況下で、ハワイでは米中の最後の死闘が始まる。全世界を巻き込んだ、米中の戦いの行方はー?「第三次世界大戦」シリーズ、ここに閉幕。
「われわれが答えを見出さない限り、嘉手納も普天間も全滅する」ハワイで中国の反抗作戦を潰したアメリカ軍だが、ここにきて予想もしていない敵に苦しめられた。それは、雲霞の如き数で押し寄せる数百機の無人攻撃機だ。ロシアが知恵を貸し、中国国内で安価かつ無数に製造できるこのドローンが標的にしたのは、沖縄ー。この攻撃が成功した場合、極東のロジや米軍基地が壊滅し、日米はこの戦争で敗北する。電磁パルス攻撃も効かないこの敵の群れに、日米はどう立ち向かうのか?緊迫のシリーズ第七弾!
中国軍が南沙に建設した滑走路が一晩で消滅した。怒る中国はフィリピン軍、その背後に米軍の関与を疑うが、偶然見つかった当時の映像には驚くべきものが映し出されていた。それは、滑走路を攻撃するある戦艦の姿ーしかも日本人なら誰もが知る、だが絶対に“存在しない”戦艦だ。調査を命じられた特殊部隊“サイレント・コア”が見たものは?
南沙に現れ、次々と中国軍を襲撃していた敵戦艦に乗り込んだ“サイレント・コア”司馬三佐たちは、その正体を知る。彼らは、並行世界に存在するーそれも、太平洋戦争を回避したことで、経済力と科学技術を数倍発達させた日本からやってきた者たちだったのだ。なぜ、こちらの世界に干渉してきたのか?歴史を変えかねないこの戦いの行方はー。
佐渡島に現れた「ピノキオ」と呼ばれるスーパー・ソルジャー。それを作ったのは、世界最大の民間軍事会社だった。極秘に開発された人間兵器のおそるべき「性能」に翻弄される警察、自衛隊、そして“サイレント・コア”のメンバーたち。脅威の身体能力、殺傷力をもち、戦うためだけに生み出された「ピノキオ」への対抗手段は…?
日中台の係争地・尖閣諸島の魚釣島が過激な中国系武装集団に占拠された。海上保安庁や中国大使館による説得も徒労に終わり、陸上自衛隊の特殊部隊「サイレント・コア」が派遣される。岩礁とジャングルに覆われた無人島で、両者の決死の戦闘が始まった。