著者 : 天野頌子
渋井和馬は売れないミステリー作家。実家の葬儀社のアルバイトで食いつなぐ日々だ。そんなある日、葬儀場のトイレで「お母さんを殺してしまった」という何者かの独り言を聞いてしまう。その日は、地元きっての資産家で、ドケチで有名だった女性の通夜の予定だった。三人の息子の誰かによる殺人!?和馬は、涙もろい僧侶の翠芳とともに真相解明に乗り出してゆく!
海堂凛のもとに届けられた不吉な知らせー。それは生かさず殺さず眠らせたまま幽閉していたはずの、海堂グループ総帥である祖父・右近の誘拐事件だった。凛が一番恐れている右近がふたたび目覚めれば、間違いなく自分は報復として抹殺される。緊急事態に備え新しく採用したボディガード「限界を超えた男」の驚くべき正体、そして堅牢な研究所から右近を連れ去った人物とは!?
警視庁特殊捜査室勤務で、幽霊の事情聴取担当の柏木警部補は、コンビニで強盗に遭遇、人質になってしまう。気が弱く、逃げ出せない柏木のために、美少女幽霊の結花や特殊捜査室の面々は事件解決に奔走する。一方、強盗はなぜか金を奪わない。要求したのは「元中学校教師の樋口先生を連れてきて欲しい」という意外なことだった。犯行の裏に隠された驚きの動機とは?
黒い噂の絶えない名家に生まれたがゆえ、命を狙われ続ける運命を背負った孤高の少年・海堂凛。そして彼をあらゆる危機から救い出し守り抜く使命を担う死神の永瀬。見えない糸で繋がれた二人の絆は、異邦の美青年二人組の出会いと、永瀬の「素顔」に疑念を抱く刑事の存在により複雑に絡み合っていく。笑顔の裏の陰謀、そして永瀬の隠された過去が少しずつ明らかになり…。
世界を動かす大富豪の家に生まれ、その立場上、身の危険にさらされることが多い、十歳の御曹司・海堂凛。二年前に起きた両親の死亡事故から孤独を深めていたが、「ある秘密」を抱えた元SPのボディガード・永瀬の登場によって、少しずつ変化が訪れる。死と隣り合わせの凛と、彼を守る最強の死神。不思議な黒い糸で結ばれた二人は、残酷な運命へと立ち向かっていく…。
火災で亡くなったおばあさんの霊が見えるー。警視庁特殊捜査室に勤務する柏木警部補の元に若手警察官の青田が訪ねてきた。幽霊と話せる柏木は、現場へ向かうが、被害者の証言と現場検証が一致しない。困惑する柏木はふと、玄関先で不気味な市松人形を発見。物の記憶を読む高島佳帆警部に火災の状況を読んでもらおうとするが、この人形には恐ろしい秘密が…!
私立探偵・新堂武彦が心疾患で急死した。警視庁特殊捜査室の柏木雅彦警部補は、元同僚の死を訝しむ先輩刑事と彼が亡くなった病院へ向かう。被害者の霊と会話が出来る柏木は、新堂が死ぬ直前、担当医の医療詐欺を探っていたことを聞き出す。口封じのための殺し?新堂の秘めた想いまで知ってしまった胃弱な柏木クンが捜査にかけ回る!見守るのは可愛い女子高性の幽霊。やがて院内の巨大犯罪が浮上して…。捜査室の個性あふれる面々も加わって面白さますますパワーUP、待望の第2弾。