著者 : 宇井千史
故国ガルキスで待つ父王の死を知らされたケリシュとフォロルキン。旅の途中でめぐりあった従妹のグエラスを加え、一行は、次なる魔人のもとへと旅を急ぐ。第四の魔人が待つ砦は、さまざまな罠が仕掛けられた奇怪な迷宮である。そして再びガルキス船に乗って海を渡り、どんな船も近寄れないという呪われた国〈死の王国〉ロアクへと向かうが?好評の異世界ファンタジイ第三弾。
故国ガルキスの危機を救わんとするケリシュとフォロルキンは、残る五つの鍵を求めて旅を続ける。醜男のギジャボルゴと仔猫のライラニイを旅の道づれに、一行は熱帯湿原から常冬の国へ、そしてケリシュの亡き母の故郷、エランダーシュの大草原へとわけいるが…。そこここで見聞きし出会う人々のすべてが、彼らにとって驚きの連続だ。次々に独特の異世界が展開する入魂の第二巻。
至高神ゼルディンの血をひく一族が統治する黄金の国ガルキス。その磐石の治政が今ゆるぎつつあった。このとき大司教イゼドンは古来の予言に則り、まだ若き第三王子ケリシュに密命を授ける。太古にゼルディンと契約を交わし、不死を手に入れた七人の魔人から七つの鍵を手に入れよ、と。異母兄の従者フォロルキンと共に一路故国を後にした彼の行手には?ファンタジイ四部作開幕。
オクスラン・ステーションへようこそ。ここは何かに憑かれた町。-ちょうどひと月前、シドはオクスランに帰ってきた。めくるめくようなヨーロッパ旅行だった。それにひきかえ、この町の刺激のなさと言ったら。相変わらず眠っているようだし事件も起こらない。ただ、両親や兄たちの様子がちょっと変なのが、気にはなるけど…。そんなある日、一台のリムジンが彼女を轢き殺そうとした!ついに、オクスランが目覚めた。シリーズ第三弾。
オクスラン・ステーションへようこそ。ここは何かに憑かれた町。-6月のある晴れた日、デイルが営む玩具店の常連だった小学生の男の子が溺死した。小さな木彫りの人形を握りしめて。そして木彫り細工をよく店に売りに来ていた彼の父親も、謎めいた言葉を残したまま事故死する。一方、彼女のもとには子供の字の奇妙な手紙が届けられる。一連の出来事の背後に、デイルは奇怪な何かを感じ始めていた…。傑作ミステリ・ホラー第2弾。