著者 : 宮前やよい
赤い靴に導かれて赤い靴に導かれて
伯父の伯爵家で、使用人同然の不遇な毎日を送るエリーは、ある日、社交界の花形レディ・ミルフォードから赤い靴を受け取った。<br>ところが、社交シーズンが始まる前に、エリーは悪魔の王子と呼ばれるダミアンにさらわれてしまう。<br>幽閉された孤島の城で激しい嵐が何日も続き、エリーはダミアンが誘拐を企てた理由や秘めた孤独を知るうちに、<br>世間の評判とは全く違う彼の素顔にふれ、次第に惹かれていく。<br>そして嵐がやんだ朝、突然レディ・ミルフォードが城を訪れて……。
午前零時のとけない魔法に午前零時のとけない魔法に
無実の罪を着せられた父の名誉を回復するためにローラは、名をいつわって老貴婦人のコンパニオンとなった。 ある日、館をたずねてきた貴婦人の甥は、かつて別れた婚約者、伯爵アレックスだった……
舞踏会のさめない夢に舞踏会のさめない夢に
人里離れた女学校で孤児として育ち、教師となったアナベルは、意地悪な校長と先生たちに囲まれた不遇な日々を送っていた。ある日、王室の貴婦人が突然学校を訪れ、見たこともないほど美しい赤い靴をふとアナベルに差し出す。靴はアナベルの足にぴったりだった。それを見た貴婦人は、なんとアナベルを幼い公爵の家庭教師に指名。思いがけずアナベルは公爵家で働くことになった。豪奢な城には、公爵に無関心な後見人サイモンも暮らしていた。アナベルのひたむきな愛情と明るさに、臆病だった公爵は無邪気な子供らしさを取り戻していく。そして、冷たく閉ざしていたサイモンの心には、忘れていたぬくもりと情熱がめばえ始めていた。ところが、アナベルと公爵が何者かに命を狙われて…。RITA賞受賞作家が贈る“シンデレラの赤い靴”シリーズ開幕!
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