著者 : 小手鞠るい
永遠永遠
20年間、あなたを想ってきた。20年間、あなたを憎んできた。覚えていますか?わたしのことを。たとえあなたが忘れても、わたしだけは、忘れないー。非常勤講師として短大に勤める由樹は、衆議院議員の柏井惇と逢瀬を重ねていた。しかし思いがけない出来事によってふたりの運命は翻弄される。あの日、あの部屋で、いったい何があったのか。これは愛か、復讐か。揺れ動き葛藤しながらも力強く生きる女の姿を描き切った衝撃作。
野菜畑で見る夢は野菜畑で見る夢は
同窓会に参加するため帰郷したまゆみは、別れた彼と再会する。プロポーズを退けて東京で働くことを選んだ彼女と故郷で教師をしながら野菜畑を育てる彼。終わったはずの恋が10年の時を経てふたたび芽吹くー。恋愛小説の名手が描きだす、野菜のようにみずみずしく、栄養と幸せ満点の、3組の恋の物語。
好き、だからこそ好き、だからこそ
画廊勤めの風子の前に台風のように現れ、19歳の身体を心ごと奪った大岸豪介。不器用で情にもろい豪介に深く刻まれた風子の愛の記憶は、幼い娘を抱えスナック勤めをした洋子との暮らしを彼が選んだあとも甘く、苦しいほどに切ない。元妻を自殺で失った河野至高と風子が結ばれた20年後のいまも…。70年代フォークの調べにのせ、秘めた想いを、肉体の歓びへと解き放つ大人の愛の物語。
シーツとシーツのあいだシーツとシーツのあいだ
願いがかなうんですね?このカクテルを飲むと…。こころの痛みに一杯のカクテルをどうぞ。苦いけれど甘いひとときの官能の味。心とからだが密着する恋の恍惚。生きてるって素敵!それぞれの人生のきれはしを描く7篇の物語。