著者 : 小沢自然
ミゲル・ストリートミゲル・ストリート
「名前のないモノ」ばかり作る大工、「世界でもっとも偉大な詩」を書いている詩人、父親が違う七人の子どもを生んだおっ母さん──少年の眼を通して語られる、「ミゲル・ストリート」で生まれた十七の人生の物語は、みな風変わりで、そしてちょっと切ない。ノーベル賞作家ナイポールの実質上の処女作にして、必読の一作。 1 ボガート 2 名前のないモノ 3 ジョージとピンクの家 4 彼の天職 5 マン・マン 6 B・ワーズワース 7 腰抜け 8 花火技術者(パイロテクニシスト) 9 タイタス・ホイット,教養学士 10 母性本能 11 青いゴミ収集カート 12 ラブ,ラブ,ラブ,アローン 13 機械いじりの天才 14 念には念を 15 兵隊がやって来るまで 16 ハット 17 僕がミゲル・ストリートを去ったいきさつ 訳者あとがき
ヴィクラム・ラルの狭間の世界ヴィクラム・ラルの狭間の世界
「私の名前はヴィクラム・ラルだ。アフリカでもっとも汚織にまみれた一人、異様かつ卑劣なまでに狡猾な詐欺師として広く知られている」-1963年、ケニア独立。そこには、西洋とアフリカ、支配と革命、無垢な友情と政治汚織の「狭間」を生き抜く、ひとりの男の生があった。ポストコロニアル文学の新境地を切り拓き、カナダの代表的文学賞・ギラー賞に2度輝いたヴァッサンジ、待望の本邦初訳。
PREV1NEXT