著者 : 尾崎一雄
とんでもないとんでもない
最後の文士・尾崎一雄による幻の新聞小説 令和のいま、初書籍化‼ 大戦を生き抜いた昭和庶民の光と影を朗らかに描く。 大江健三郎の尾崎一雄への追悼文「光」、併載 解説/荻原魚雷 ーーこの年六月、尾崎士郎入院、悪性腫瘍手術と聞いて愕然。〈尾崎士郎入院、手術、産経新聞の連載小説休載といふことが起った。そして、産経からピンチ・ヒッターとして出ないか、といふ相談をうけた。ここは何はともあれバットをぶら下げて腰を上げるのが筋だと思ったので引受けた。(『風報』八七号より)〉昭和三六年八月一日より翌三七年一月二十四日まで、『産経新聞』夕刊に「とんでもない」を連載。(本書解説文より) 企画・編集 田中敦子 カバーアートワーク 国松希根太 装丁・デザイン 上野昌人(無盡藏パブリッシング) とんでもない 尾崎一雄 「光」 大江健三郎 代打・尾崎一雄の幻の小説 荻原魚雷 おわりに 田中敦子
暢気眼鏡 虫のいろいろ 他十三篇暢気眼鏡 虫のいろいろ 他十三篇
暢気眼鏡 芳 兵 衛 燈火管制 玄関風呂 父祖の地 落 梅 虫のいろいろ 美しい墓地からの眺め 瘦せた雄雞 山口剛先生 石 松 風 蜜蜂が降る 蜂と老人 日の沈む場所 解 説(高橋英夫) 初出一覧
まぼろしの記/虫も樹もまぼろしの記/虫も樹も
父祖の地小田原下曽我で、病を克服し、自然と交流する日々。野間文芸賞受賞の名作「まぼろしの記」をはじめとする、尾崎一雄最晩年の代表的中短篇、「春の色」「退職の願い」「朝の焚火」「虫も樹も」「花ぐもり」「梅雨あけ」、さらに、「楠ノ木の箱」計8篇を収録。危うい“生”と理不尽な“死”を、透徹した静寂さの上に浮彫りにした深い感動を呼ぶ名篇。
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