著者 : 山田稔
フランス短篇傑作選フランス短篇傑作選
長篇小説の国フランスでもいま短篇小説が注目されつつある。作家たちは「フィクション芸術のエッセンス」とよばれるにふさわしい表現を目ざして芸を競い、おのれのエスプリを証明する場として短篇を書くのだ。本書所収のリラダン、アポリネール、デュラスら、世紀末から現代にいたる作家たちの技の競演。
フィリップ傑作短篇集フィリップ傑作短篇集
赤ん坊の誕生を間近にひかえた一家のほほえましいやりとり(「小さな弟」)。木箱で作った車で遠出をして帰りが遅くなり、両親にこっぴどく叱られる子供たちの話(「箱車」)。フランスの田舎町を舞台に、素朴な人情のふれあいと人生の深い味わいを流麗な文章で紡ぎ出した、郷愁を誘う32の掌篇。
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