小説むすび | 著者 : 平井イサク

著者 : 平井イサク

誤殺誤殺

マンハッタンの地方検察庁で性犯罪訴追課を率いる地方検事補アレックスは、とある早朝、新聞で自分自身の殺害を報じる記事を読む羽目になった。高性能ライフルで顔面を吹き飛ばされた女性の死体が、アレックスの別荘で発見されたからだ。殺されたのは、アレックスの親友で人気映画女優のイザベラだった。ストーカーに悩まされていたイザベラは、一時的に身を隠すため、アレックスの別荘を借りていたのだ。彼女はアレックスと間違われて犠牲になったのか?だが、殺されたイザベラが別荘に男を連れ込んでいたことが判明し、事件の様相は一変する。事件後に姿を消したその男が犯人なのか?その正体は、別れた夫か、ふられた恋人か、あるいは謎のストーカーか?混迷を深める事件と、山をなす日常業務に忙殺されるアレックスだが、やがて予想外の容疑者の出現で、窮地に立たされることに。犯罪多発地帯マンハッタンで、日夜卑劣な性犯罪と闘い続ける、ニュー・ヒロイン登場。期待の新鋭が自身の体験を生かしてリアルに描く、闘う地方検事補アレックスの活躍。

悪魔と踊る(上)悪魔と踊る(上)

ハリウッドの成功者として、富も名声も手にいれた映画監督、ダニー・デニスン。人目をひかずにおかない容貌に、少年のような魅力をたたえた彼には、なにひとつ不足はないように思えた。しかし、彼には誰にも明かしていない過去があった。実は彼にはナチの強制収容所で悲惨な体験をしたユダヤ人だったのだ。名前を変え、新しい人生を生きる彼は、いまわしい記憶を完全に消しさったと思っていた-。ひとりの美しい娘ルーバに出会い、官能的な体験をするまでは。ポーランドの貧しい家庭に生まれ、幼いころから身を売って生きていきたルーバはセックスを自由に楽しむことを知っていた。その素直さがダニーのまとっていた虚飾の鎧をゆさぶりはじめる。同時にダニーは奔放すぎるルーバの生き方にとまどいをおぼえるのだが…。数々の名演で知られるハリウッドの大スター、カーク・ダグラスが、映画界を舞台に、いつわりの人生を送る男と、愛を素直に表現する女のふれあいをセクシャルかつ大胆に描き、シドニイ・シェルドンを越えると絶賛されたベストセラー・ロマン。

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