著者 : 平井イサク
黒い十字軍黒い十字軍
航空力学、電子工学などの分野で世界をリードする科学者たちがつぎつぎと行方を絶った。彼らはみな、妻同伴でオーストラリアの新しい職場に向かう途中であった。真相究明を命じられた英国情報部員ベンタルとマリーは、科学者夫妻に変装して、オーストラリアに飛ぶ。だが、中継地フィジーで武装した謎の一団に拉致され、老朽貨物船の船倉に閉じこめられてしまった!いずことも知れぬ目的地に向かう船上から決死の脱出を試みる二人を待ちうけるものは?冒険小説の王者が、最新鋭ミサイルをめぐる陰謀と闘う情報部員の姿をスリリングに描く!
逆転のベルリン情報逆転のベルリン情報
第二次大戦下、アメリカの工作員マロリーは密命を受けて、レジスタンスの協力のもとに独軍占領下のパリへ潜入した。が、内部の裏切りによって作戦は崩壊。マロリーは敵に因われたが、辛くも脱出した。それから26年、CIA局員となっていた彼はベルリンへ飛ぶ。西側への亡命を望む東独情報部員に接触するためだった。26年前の悪夢と遭遇しようとは夢想だにしていなかった…。非情な諜報戦の只中でうごめくスパイ達を描く力作長篇!