著者 : 平田敬
盲目の元音響技師ハーレックは鋭い聴覚を駆使して、身内が巻き込まれた誘拐事件を解決に導き、一躍英雄となった。事件を通じて知り合った警官デブラと結婚し、すべて順調に思われたが、悪い知らせが届く。捜査に携わった元巡査部長ジャノウスキーが射殺されたのだ。しかもそれは凄惨な復讐劇の幕開けに過ぎなかった…。『音の手がかり』『音に向かって撃て』に続くシリーズ第3弾。
酒浸りの夫と別れたケイト・オドワイヤーは、三歳の娘ジェニファーと暮らし始めた。若き弁護士マイクと恋に落ち、再び幸福を手にしたかに見えたが、悲劇は起こった。ケイトの留守中にジェニファーがレイプされ、HIVウイルスに感染してしまったのだ。しかも犯人は裁判で無罪となった。なぜ法律が犯罪者の味方をするの?-絶望したケイトに残された道は、ただ一つだった…。
ギャビィはどこにでもいる普通の主婦だった。会社重役の夫に可愛い一人息子。何不自由ない生活を送っていたが、突然夫が愛人の元に去って、全ては一変した。息子も夫に味方した為に、彼女は失意の余り家を出た。一人で生きる決心をし、過去を偽って飛び込んだのはNYのオークション業界。華やかなイメージとは裏腹に、成功と挫折が背中合わせの激しい競争が繰り広げられる世界だった。
フランス人の母から受け継いだ語学力と卓越した記憶力。眠れる才能を開花させたギャビイは一流のアンティーク・ディーラーとなる。そして才気溢れる建築家マックスとの出会い。ビジネスの成功に加え、今度こそ真実の愛を掴んだかに見えたギャビイだったが、偽りの過去に対する心配は消えなかった。やがてそれは現実のものとなりー。波瀾万丈のストーリーで綴る華麗なるロマンス。
失明によって鋭敏になった独特の聴覚を頼りに、誘拐された姪を救出した元音響技師ハーレック。事件から一年が経ち、平穏な生活を取戻しつつあった彼の元に、衝撃的なニュースが入った。服役中の誘拐犯スタークが脱獄したのだ。復讐に燃える男は殺人機械と化して、刻一刻と迫ってくる。悲劇は再び繰り返されるのか。斬新なアイディアで好評を博した『音の手がかり』の続編。
映画撮影中の事故で失明したハリウッドの元音響技師ハーレック。彼の姪のジェイニイが、何者かに誘拐された。彼女はどこにいるのか?犯人からの電話の背後には、電車のブレーキ音や風鈴の音や音楽がかすかに聞こえる。犯人の居場所をたどる唯一の手がかりは、この背後の音のみ。鋭敏な聴覚だけを頼りに、ハーレックが誘拐犯に迫る。シカゴを舞台に展開する異色犯罪ミステリー。
キングダムは、カナダとの国境に近い小さな田舎町です。13歳の「ぼく」の楽しみといえば、町を流れる川での鱒釣りと、雑音の多いラジオで野球の試合を聞くことくらいです。この町の教会に黒人の牧師が赴任してきました。しかし、この町の唯一の黒人となったアンドリュース牧師にとり、ここは決して暮しやすい町ではありませんでしたー。町の人々の生活や心情を生き生きと描く長編。
町の創立以来これといったできごともなかったキングダムで、旅回りのストリップ劇団に拾われてやって来た少女が、何者かに惨殺されるという事件が起きました。犯人として逮捕されたのはアンドリュース牧師。弁護士で「ぼく」の兄のチャーリーが、牧師の無実の罪を晴らすべく立ち上がりましたー。自然に恵まれた牧歌的な田舎町を舞台に、人々の寛容と偏見が共に描き出されていく。
NATO(北大西洋条約機構)軍加盟の各国から優秀なパイロットが選抜され、改良型のトルネード戦闘攻撃機による特別飛行中隊が編成された。集まってきた彼らは、互いに競い合いつつ、厳しい訓練を耐え抜いていく。その間に起きる女性との恋、仲間の事故死、そしてソ連人パイロットの亡命…。大空を翔けめぐる若きパイロットたちの世界を爽快に描く、NATO版“トップ・ガン”。
IRAに家族を殺され、復讐の鬼と化した男、サマービル警部。体力はもちろん、武器の扱い、盗聴、戦略、すべてに長けた恐るべきこの〈人間兵器〉に、ある者はショット・ガンで頭を吹き飛ばされ、またある者は首をひねって殺された。ヘリから雨のように降り注ぐ弾丸の中を逃げ回り、クルーザーを乗っ取り、サマービルは敵の黒幕へと迫っていくー。スーパー・アクション・サスペンス。