小説むすび | 著者 : 戸井十月

２０世紀最大のゲリラ、チェ・ゲバラ。彼の一生を熱き想いをこめて追想した作品。これは現代を旅する男、戸井十月の魂が綴った「人間へのラブレター」である。

舞台は南洋の島。地球に生命が誕生して間もない頃のお話。ヒトと魚の間に生まれた少年マウイは、不思議な力で次々と奇跡を起こす。やがてヒトでいることに飽きたらなくなったマウイは、神になろうとするが…。神話的な世界に繰り広げられる愛と再生の絵物語。

人は国境（ボーダー）を越えられるか。フィリピン娘に贈られた全遺産の２億円。行方不明の彼女を追った男が日本とフィリピンの狭間で見たものは何か。

美味なアオ、巨大なマンタ、そして沈船の金…。八重山群島・石垣島に奔騰する男たちの夢と死を描く「海人」他、海に憑かれる男が活躍する傑作３篇を収録。傑作冒険小説。

国境を越えた愛と悪の華。新宿・大久保を舞台に描く長編冒険小説。白い粉、外国人売春婦…。麻薬シンジケートの対立抗争に巻き込まれた男と女の行く末は？

ＢＡＪＡ１０００レースには、さまざまな人生がある。立ち向い、受け入れ、輝く人生が。「悪魔の半島」バハ・カリフォルニアの荒野、１６００ｋｍのコースを南へひた走る者たち。書下ろし長編。

自分を捜して中南米（ラテン・アメリカ）を南へ。覆面レスラーの神父、黒髪の出稼ぎ娼婦、コカインの運び屋…達男が出会ったコバルト・ブルーの空の下の様々な人や匂い。連作短篇小説集。

マンハッタンを舞台に、一方には都市の再活性化を計ろうとする市当局、その手先になっている新興マフィアがいる。他方には見捨てられた街に暮らす黒人やヒスパニツク、アジア系の若者たちがいる。両者の抗争の間に日本人建築家が飛び込んで、恋人と共にひとつの計画を練りあげる。摩天楼のアウトロウを舞台に繰りひろげられる、反文明のサスペンス長篇小説。

中国奥地への学術調査隊に加わった青年早見大介が、不審な死を遂げた隊長の“密命”を受けた。早見は任務を遂行すべく、バイクを駆って、雄大な天山山脈、タクラマカン砂漠、さらに秘境の地へ。彼を襲う謎の男たちとの闘いののちに、彼が探りあてた未踏の地の秘密とは何か？清新、熱血のバイク冒険小説。

“鋼の馬”＝バイクは、若者のライフ＆トラベルの手段ーそして、生命をあずけた“親友”でもある。それはライダーだけの特権だ。そんなバイク・ラバーのために、生粋のライダー作家が贈る、夢と冒険にあふれたロード・ライフ・ワールド１４編。ビジュアル感覚いっぱいの、爽快なオリジナル文庫。