著者 : 日野草
誰かを救う、殺しであれーー 最強で最高の“殺し屋ミステリ"誕生! ! 2019年、表参道。咲子の前に優雅な身のこなしの美青年が現れた。「僕は殺し屋です。11年前にあなたのご両親と妹を死なせた犯人の殺害を承りました」--驚く咲子に、久遠(くどう)と名乗るその男は、自分たちが“家業"として受け継いできたルールを語りはじめた。 1、依頼人には必ず会うこと 2、できるだけ苦しませずに殺すこと 3、相手が絶命するまでその目を覗き続けること そして…… 5つの時代をつなぐ、5組の優しい殺し屋たちが見守った殺意と命の物語。 圧倒的なスケールと、あざやかな筆致があなたの感情を揺さぶる、 まったく新しいミステリ! 装画/Re
出所した藤木は、七年ぶりに会った従妹に彼氏を紹介される。 彼の愛情深い様子に、藤木は従妹との“秘密”を打ち明けようと決意したとき、男は一変して正体を明かしたーー「僕は義波。復讐の贈与者です」(「アフター・ライフ」)。 復讐代行業を続ける《援助者》だが、謎の老人・志尾が率いる悪事銀行が依頼の裏で暗躍し、メンバーが次々といなくなる。 義波は、誘われた廃車工場で、ある選択を迫られることになるがーー。 静かに火花を散らす、頭脳戦の結末は。 話題沸騰の連作ミステリ、感動の完結!
復讐代行業者 VS . 悪事銀行! 予測不能の駆け引き。カードは人々の「隠れた弱み」。 話題沸騰『GIVER』に続く衝撃の復讐代行ミステリ! 「今から起こることは、全部おまえのせいだ」。 高校時代の同級生に復讐するため、高層ビルの展望室を占拠し、 多数決で殺す人質を決める“命の投票”を始めた男・伏見。 彼の計画は、一人の男の登場によって綻び始める……。 人それぞれの隠れた弱みを巧みに見抜き、利用し、業務をこなす義波と復讐代行業者《援助者》。 だが、彼らにもある組織が忍び寄るーー。 変幻自在にあなたを惑わす、衝撃の連作ミステリ! 番外編「象の鎖」を初収録。
上野の美術館の前庭にある彫刻≪地獄の門≫の前で、水曜日十一時に頼みたい仕事の内容を話すと“泥棒の守護神”が現れるという奇妙な噂が。半信半疑で訪れた、造形作家TOKIWAのマネージャー篠原健。彼女が亡くなり噂を信じたくなったのだ。「盗んで欲しいのは、あのひとの遺体と一緒に棺におさめられるも」だが何も起こらない。守護神などいない、そう思ったとき何かが手元へ落ちてきてーー。あなたにとって不要なモノが、誰かの大切なモノかも。
彼が現れるとき、物語は180度表情を変える。 これは、ある秘密を抱えた復讐代行業者の、恐ろしくも切ない軌跡ーー。 雨の降り続く日、訪ねてきた女に俺は仰天する。 彼女は数時間前、俺に殺され、浴室で冷たくなっているはずだーー。 過去に負い目を抱えた人々に巧みに迫る、正体不明の復讐代行業者。 彼らはある「最終目的」を胸に、思いもよらない方法で標的の一番の弱みを利用し、恨む人・恨まれる人を予想外の結末に導く。 人間の心を丸裸にする、6つの恐るべき復讐計画とはーー。 再読必至の新感覚リベンジ・ミステリ! 解説・村上貴史
おとなしい性格の立夏は、妻の様子がおかしいことに気がつき、不倫を疑い尾行する。車が到着した場所は、自分が持つ東京郊外の土地だった。そこで妻と妻の妹は、車のトランクから身体の自由を奪った少女を出す。現れた若い男性の見ている前で、妻は少女にナイフを刺し、地中に埋めようとする。思わず立夏が声を上げると、その隙にをついて、死んだはずの少女が駆け出した。 1. Something Old Job(なにかひとつの昔からの仕事) 2. Something Blue(なにかひとつの青いもの) Flower Girl 3. Something Borrowed(なにかひとつの借りたもの) Ring Boy 4. Something New Gate(なにかひとつの新しい扉) 5. ……and a Silver Bullet in Her Shoe(そして彼女の靴の中の銀の弾丸) 終章「蜜月」