小説むすび | 著者 : 春野ひろこ

著者 : 春野ひろこ

屋根裏部屋のクリスマス屋根裏部屋のクリスマス

冴えないシンデレラが恋したのは、 ハンサムで奔放な王子様。 三姉妹の末娘で、美人の姉たちと比べられて育ったレイチェル。 周りからは“シンデレラ”などと呼ばれ励まされるけれど、 私は醜いアヒルの子。きっと愛も知らずに一生を終えるのだろう。 そんな折、レイチェルは親友のいとこのザックと偶然出会う。 目も覚めるようなハンサムな実業家で、自信たっぷりな彼は、 他の女性には目もくれず、なぜか彼女だけを熱心に口説いてきた。 私をからかっているの? いったい何が狙いなのかしら。 訝しみながらも彼の魅力に抗えず、レイチェルは誘われるまま 車に乗り込むが、天候が急変して近くの宿に避難する羽目に。 しかも案内された屋根裏部屋にはベッドがひとつしかなくて……。 強引で自信家だと思っていたヒーローから聞かされた哀しい過去。それは真剣で一途な愛を求めるヒロインにはつらいものでしたが、彼への想いは高まるばかりで……。ハーレクイン・ロマンスではおなじみのヘレン・ブルックスが描くシンデレラ・ロマンスです!

思いがけない婚約思いがけない婚約

身も心も捧げた初恋は、屈辱に終わった。 なのに今、私は愛されぬ花嫁に……。 18歳の夏、キャリーはさる公国の大公リュクに恋をし、純潔を捧げた。 だが翌日、彼は名づけ親を通して別れの意思を伝えることで、 彼女を公国から追い出しにかかったのだった。 用意された“一夜のお相手代”には目もくれず城を去ったキャリーは、 やがてリュクの子を身ごもっていることに気づいたが、 子宮外妊娠だったため出産はあきらめざるをえなかった……。 そんな辛く悲しい出来事を記憶の奥底に閉じこめ、8年が過ぎた。 そして今、思わぬ再会を果たしたリュクから、プロポーズされる! ほとんど脅迫ともいえる強引な求婚に戸惑いながらも、 彼への恋心をくすぶらせていたキャリーは受けることにするが……。 リュクのプロポーズを、驚きと愛憎をもって受け止めたキャリー。けれども結婚式の3日前、またしても彼の名づけ親である伯爵夫人がリュクとキャリーの前に現れ、まるで鬼の首を取ったかのように、キャリーがかつておなかの子をあきらめたことを暴露してーー!

アレジオ公国の花嫁〜悲しみの宮殿〜アレジオ公国の花嫁〜悲しみの宮殿〜

子を望んではいけないと思ってきた私が、 跡継ぎを望まれる大公妃になるなんて……。 「結婚1周年だよ、ミセス・パレンティ」 大富豪の夫サウルの甘いささやきに、ジゼルの胸は幸福感で満たされた。 ところが、愛を確かめ合った直後、衝撃の一報がーーサウルのいとこ、 アレジオ公国の大公アルドが暗殺事件に巻き込まれたというのだ。 駆けつけたサウルに跡を継ぐことを約束させ、アルドは息を引き取った。 “子供は作らない”それがサウルとジゼルの婚前の取り決めだったのに、 サウルが大公の座に就けば、世継ぎをもうけざるをえなくなる。 幼い頃に家族を失い、命の儚さを痛いほど知るジゼルは離婚をも考えた。 サウルも子供を作らないという決意は固く、どうにか道を模索すると言う。 だが運命は思わぬ方向へ転がる。ジゼルの予期せぬ妊娠が判明したのだ! 稀代の名作家P・ジョーダンが2部構成で描いた怒濤のロイヤル・シンデレラストーリーの後編です。アルド急死のショックによる体調不良が影響してか避妊薬が効かなかったジゼル。サウルからは、彼に隠れて妊娠を望んでいたのではないかと非難されて……。

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