著者 : 景山民夫
トラブル・バスタ-(2)トラブル・バスタ-(2)
宇賀神邦彦、関東テレビ総務部総務課制作庶務係。人呼んで、トラブル・バスター。タレントや局の連中が撒きちらす面倒ごとを裏側から始末する、落ちこぼれのテレビ屋だ。彼の仕事はいつも、田所局長のお決まりのセリフで始まる。「宇賀神か?バカヤロー」
遙かなる虎跡遙かなる虎跡
1988年、マレーシア領ボルネオ。そこで働く日本人青年、西緑郎は、たまたまその死に立ち会ったチャン老人の遺品を、遺族のアイリーンに届けるはめになる。が、その遺品を血まなこで捜している男たちがいたとは…アイリーンが立ち上がる、「さあ、財宝を探しに行のよ」、その時、玄関の前が追手の車がブレーキの音を立てて停まった-。