著者 : 杉山高之
アウストラロピテクス(上巻)アウストラロピテクス(上巻)
アフリカに魅せられた古人類学者ケンは、ケニアの平原で古人類のものと思われる不思議な足跡を発見した。きのう付けられたように見えるその足跡をたどっていくと、何と化石までもが見つかった。人類の祖先、アウストラロピテクスのもののようだ。彼は発掘を始めるが、何者かの罠にかかって不毛の地に置き去りにされる…。300万円の時を超えて冒険と科学とロマンの世界が広がる。
アウストラロピテクス(下巻)アウストラロピテクス(下巻)
飢えと疲労で瀕死のケンの命を救ったのは、アウストラロピテクスの少年だった。厳しい気候と地形に守られ、自然の恩恵をこうむる術を会得した彼らは、300万年の時を生き延びたのだ。行動をともにするうち、二人の間には友情のようなものが芽生える…。迫り来る密猟者と、名声を追う貪欲な科学者と、残酷な政治情勢から逃れて、アウストラロピテクスの少年は、生きる。
5000粒のダイヤを恋人に5000粒のダイヤを恋人に
世界のダイヤ取引を支配する〈システム〉は、窮地に陥った。南アからの仕入れが滞り、在庫が底をついた時、救い主が現れた。シベリア産ダイヤだ。品質は一級、値段も一級。ロシア側交渉官のニコライは、卸し値引上げを通告したところだ。が、実は彼の心はヴィヴィアンで一杯、二人の出会いは衝撃的だった。彼女は贅沢が大好き、彼はお金には無縁…。いや、でも、ダイヤなら…。
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