小説むすび | 著者 : 森谷明子

著者 : 森谷明子

矢上教授の「十二支考」矢上教授の「十二支考」

出版社

祥伝社

発売日

2018年8月7日 発売

この夏の課題は、民俗学の巨人・南方熊楠の『十二支考』!? 干支にちなむ神々に守られた街なのに、なぜ「丑」の方角にだけ神社がないのか? おんぼろ研究室を飛び出した〈教授〉の純粋推理! 「ネズミの靴も忘れないで持って来てよ」 教授然とした風貌を持つ非常勤講師・矢上〈教授〉は、理系学部で日本古典文学を教える変わり種にして、筋金入りのミステリ愛好家。その教え子の女子大生・御牧咲は、〈教授〉から出された夏休みのレポートの課題にこぶし野町を選んだ。この町は、十二支にちなむ神々に各方角を守られているのに、なぜか「丑」の方角だけ神社がない。そしてなぜか、南方熊楠の民俗学随筆集『十二支考』にも「丑」の章だけがないのだ。何か理由があるのか? 勇躍フィールドワークに出た咲は、降り立ったこぶし野駅で、さっそく“ネズミ”に纏わる不思議な会話を耳にするが…… 第一話 ネズミの靴 第二話 「虎」の武勇伝 第三話 卯塚の君 第四話 サル、トリ、イヌの三社祭 第五話 未の門 第六話 亥の子餅遁走曲 第七話 辰巳の水門 第八話 空隙としての丑の方 エピローグ 午の方にある駅で

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