著者 : 樋口明雄
屋久島、陥落 202X年、内戦に揺れる北朝鮮の最強部隊・特殊作戦軍が世界遺産・屋久島に突如上陸した! 全島を武力制圧し、島民を人質に日本を脅迫する中、そのとき政府は、警察は、そして島民はーー 空前のアクション超大作!--奇跡はまた起こるさ……ここは神の島だからな
八ヶ岳南麓の高原で暮らす都会からの移住者たち。ある朝、蛇口から流れる水が薄茶色に変じていた。それをきっかけに、当たり前だった日常が徐々に崩壊していくー。その日、彼らの生活から水が消えた。自然の中で生き続けて20年の著者だからこそ描けた、パニック・エンタテインメント×骨太の社会派小説!
<b>イッキ読み間違いなし! 『約束の地』で大藪春彦賞、 『ミッドナイト・ラン』でエキナカ大賞を受賞した 樋口明雄のメインシリーズ〈K-9〉最新刊!</b> 事件に巻き込まれた刑事を、 静奈とバロンは救えるか!? 救助犬とともに生命を救うため奮闘する 山岳救助隊員の活躍。 警視庁阿佐ヶ谷署の大柴刑事は、本庁警備一課から 山梨県警南アルプス署に拘留中の窃盗被疑者・ 高沢の移送を命じられた。 以前〈クリムゾン・ウイルス事件〉で捜査を共にした 南アルプス署山岳救助隊の神崎静奈(せいな)は、 残念ながら北岳で救助活動中。 担当の東原刑事から高沢の身柄を引き取り、 東京へ戻る帰路、移送車が大型トラックに 追突された。 さらに追走するトラック。 明らかに自分たちを狙っている! 大柴は南アルプス署に連絡し、東原を呼び出すが、 そういう名前の刑事はいないという。 高沢に事情を尋ねても沈黙を守ったままだ。 一方、山を下りて署に戻った静奈は、 署員から大柴が事件に巻き込まれていることを知り、 愛犬バロンとともに現場に急行する。 追跡者の目的は? 高沢はなぜ沈黙を守るのか!? 大菩薩峠から奥多摩、逃避行の行く末はーー <b>文庫書き下ろしハード・チェイス・アクション!</b>
甲府市内の宝石店が強盗グループに襲撃された。 警備員二名を殺傷し、三億七千万円相当の宝石を強奪した犯人たちは、なぜか冬の北岳へと向かった! 追跡する刑事たち、それをバックアップする山岳救助隊の夏実や静奈。そして救助犬二頭。 非情な裏切りや、果てなき欲望が渦巻く白い山。 その静寂を切り裂いて、一発の銃声が谺したとき──!(解説:村上貴史)
“幻の名峰”として人気の新羅山。その日も登山客で賑わうなか突如、群発地震が襲う。不穏な空気が漂い火山学者は警告を発するが、行政に黙殺される。やがて噴火が始まり、逃げ遅れた人々を救うべく、救助隊員の静奈と夏実は相棒の犬と共に山頂へ向う。だが山中には凶悪な殺人者も潜んでいた。荒れ狂う山、襲いかかる魔手。決死の救出に挑む彼女たちにタイムリミットが……。『火竜の山』改題。
東京・杉並区で起こった連続愛犬殺害事件。殺された犬はすべてシェパード。空手の全国大会に出場するため上京していた山梨県警南アルプス署の神崎静奈と後輩の曾我野は、愛犬のバロンを迎えに行く途中、偶然、一匹のシェパードと飼い主の少年が車で連れ去られる現場に遭遇する。カーチェイスの末、犬と少年を無事救出した静奈たち。だが今度はバロンが攫われる……。事件の裏に隠されたもうひとつの事件とは? 大藪春彦賞作家の書下しサスペンス。
人々の心にある“恐怖”が“屍鬼”として具現化し、殺戮のるつぼと化した御影町。わずかに生き残ったものたちの命がけの戦いが始まる。その中にはかつての彩乃の恋人の京介もいた。邪神に対抗できる唯一の存在といわれる“発現者”ミチルを救出すべく、深町彩乃は、“守護者”頼城とともに、生まれ育った町・御影町に潜入する。「これから長い夜が始まる。もう明日という日は来ない」頼城茂志がつぶやく。「二度と朝日を見ることはないのね」「この世界を出ないかぎりはな」ミチルをさらった司祭も、かつては頼城が守護してきた“発言者”のひとりであった。だが、200年を生きた頼城の身体はすでに限界を迎えようとしていた。男から女へ、女から男へとその力を託されていく“守護者”。頼城の死をもって、彩乃は“守護者”として覚醒する。生き残るのは誰か?光は闇の浸蝕を食い止めることができるのか!?戦慄のスーパー・アクション・完結編。
これは、ただの“災害現場”ではない! アドレナリン全開の極上エンタテインメント。高速道路が開通して人気の新羅山。新設された山岳救助隊のため講演に訪れた南アルプス警察署の夏実と静奈、登山サイトの同行者募集に応じた沙耶、そして一人さまよう傷だらけの少年……山に噴火の兆しが現れた時、人間たちの絆が試される。パニック・アクション×クライム・サスペンス=一気読み必至の山岳ミステリ!
急増する野生動物による被害。狂った生態系のバランスを取り戻すため、中国からオオカミを移入し八ヶ岳に放つ計画が持ち上がった。野生鳥獣保全管理官の七倉航もプロジェクトに携わることになる。反対派との対立や中国奥地での過酷な現地調査、政治家の利己的な思惑…数々の困難を乗り越え、計画を実現できるのか!?自然と人間が織りなすダイナミズムに満ちた冒険小説!
家族を失い、絶望していた元刑事の村越は、雪の山中で中国人の梨花と出会う。外国人研修生として来日した彼女は、派遣先の農家で過酷な労働と辱めを強いられ逃げてきたのだ。その背後に迫る残虐な刺客ーなぜ梨花は命を狙われるのか。研修制度に潜む闇とは?孤独な魂を持つ者たちの決死の逃避行が始まる!
清廉な山中で行われるトレイルランニング。没頭する彼は山に潜む危険をまだ知らなかったーー「ランナーズハイ」。登山客の度重なるマナー違反に、山小屋で働く女子大生は愕然とする。しかしそこは命を預かる場でもあったーー「ハルカの空」。個性溢れる山岳救助隊員と相棒の“犬たち”が登山客と向き合うとき、そこには人生の悲喜交々がある! 「ビバーク」は単行本未収録作品。--解説・馳星周
標高3,193mを誇る北岳の警備派出所に着任した、南アルプス山岳救助隊の星野夏実は、救助犬メイと過酷な任務に明け暮れていた。苦楽を分かち合う仲間にすら吐露できない、深い心の疵に悩みながらー。やがて、登山ルートの周りで不可解な出来事が続けざまに起こりはじめた…。招かれざるひとりの登山者に迫る危機に気づいた夏実は、荒れ狂う嵐の中、メイとともに救助に向かった!
1925年。謎の中国娘を追って大陸に渡った作家・檀麟太郎。彼の前に立ちふさがるのは、中国マフィア青幇だ。関東郡の諜報機関だ。そして荒くれた馬賊どもだ。砂漠に埋もれた秘宝をめぐって、冒険また冒険の連続。果たして、最後に笑うのは誰か?小説、RPGなどのマルチ展開をするビッグ・プロジェクト『白狼伝』シリーズのベースとなる書き下ろし長編冒険小説、ついに刊行。
バイロン抹殺のため“デウス”の敢行した軌道上からのレーザー攻撃は、瞬時にロスヴィオスの街を壊滅させた。間一髪シャトルで脱出したバイロン達だが、彼らを乗せた船は、船内で対立するブレイン、ラングトン、ファレルの思いをよそに、何者かに操られ軌道上に浮かぶ“デウス”の本拠地ディープ・ムーンへと加速しつつあった。時を同じくしてディープ・ムーンの中枢ともいうべき集中管理システム「ミダス」が暴走をはじめ、コロニー各所の端末ディスプレイには、「BYRON」の5文字が狂ったように明滅していた-。巨大なコロニーを舞台に自らの過去と対峙するバイロンの凄絶なバトル、待望のシリーズ完結編。
星ヶ丘市は星空が名物の小さな地方都市。転校生の三田村絵理は、クラスメート・相原淳の誘いで町の不思議な骨董店〈有宝堂〉に足を踏み入れる。そしてその日から、少年と少女のひと夏の冒険がはじまる…。ファンタスティック・ロマンの新鋭が贈る、新しいスタイルの青春イキイキ・ストーリー、ここに登場。
中ソ間の熱核戦争によって、無人の荒野と化した北米大陸。その中央部にある小さな街、デザート・シティ。そこには、軌道上に電力を送るための巨大な螺旋形の塔が建設されつつあった。隅然、砂漠の中で酒場の女主人マギーを野盗の群れから助けることとなった〈バイロン〉は、タワー建設によって“デウス”に取り入ろうとする日系企業ラコム社と中国系マフィアのボス、ジョニー・ウォンとの争いに巻き込まれていく。おりしもバイロン抹殺の使命を帯びた美貌の女スーザンも、彼を追い軌道上からこの街へと向かいつつあった-。愛と欲望の渦巻く街を舞台に、一人の男と軌道上の超国家企業の死闘を描くシリーズ第二弾。
西暦2001年。中ソ間で勃発した悪夢のような熱核戦争は、地球上に存在した全ての国家機構を壊滅させた。次代の支配者として人々の上に君臨したのは、荒廃した地表から軌道上へ脱出した、複数の財閥を中心とする超国家企業“デウス”だった。彼らは地上から乏しい資源を吸い上げ、人工のパラダイスの中で享楽に耽っていた。残された人々は、頭上に羨望と憎しみのこもった視線を投げつつも、必死に生きていた。しかし、その〈神に見捨てられた地〉地球の上を、何ものにも束縛されず風のようにさすらう一人の男がいた-。近未来を舞台に一人の謎の男と軌道上の超国家企業の死闘を描く、SFハイパーアクションロマン。