小説むすび | 著者 : 横光利一

著者 : 横光利一

セレナード 横光利一 モダニズム幻想集セレナード 横光利一 モダニズム幻想集

出版社

彩流社

発売日

2018年10月25日 発売

新しさ、純粋知性、真心、清廉、気高……。 多くの理想を抱えて、 ひと一倍勤勉な作家であり知識人であった 横光利一の今読んでも眩しいぐらいの傑作が、 現代仮名遣いによって甦る! 横光の名前は新感覚派というレッテルと共に 語られることが多い。 新感覚派はモダニズム時代に勃興した、 近代日本では珍しく世界的な同時代性を有する 清冽な文学運動だったが、 それだけに日本の文壇、文学史では異端の刻印という 側面もあった。 モダニズム文学は当時の文壇文学の重鎮たちからは 若者による奇を衒った一時的流行と見られがちだった一方、 プロレタリア文学派からはブルジョワ的であると非難された。 横光利一はそうした両面の無理解を 真正面から受けて立ち、真に新しい文学の王道を拓くべく、 実作と文学理論の双方で苦闘していたのである。 収録作品 月夜 草の中 幸福の散布 頭ならびに腹 セレナード 表現派の役者 街の底 園 鼻を賭けた夫婦 美しい家 火の点いた煙草 盲腸 七階の運動 機械 薔薇 榛名 解説 モダニストの軽やかな孤独  長山靖生

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