著者 : 氷堂れん
皇太子暗殺未遂事件で負傷した護衛官の夫・楊睿を手厚く看病し、それを思い出に離縁した美雨。冷たい態度で顔も合わせない夫婦生活に傷つき、都から姿をくらまし名を変えて市井に生きる決意をしたのだ。ところが妻の献身を知った楊睿は激しく後悔し捜し出そうとする。美雨は月の女神・嫦娥から授かった先視の異能を持っていて、そのため彼女の身に危険が迫っていた。楊睿は下町で働く美雨に本人と気づかずに惹かれ、二人は交流を深めていくがーー。
セシリオ王国の王女・ラヴィアンは、孤高の侯爵と呼ばれるアラン・リーヴェルトのもとに通っては毎日鬱陶しいほどに愛を伝えている。アランはそんなラヴィアンからの好意を相手にせず、むしろ「帰れ」と迷惑がるばかり。ラヴィアンは、アランの塩対応にもめげず、彼の生活に入り込み、チャーミングな人柄で、リーヴェルト家の使用人たちを虜にしていく。片思いでも愛する人と過ごせる日々に幸せを感じていたラヴィアンだったが、王女として戦争状態の隣国へ嫁ぐことに。アランへの思いを封じ込め、何も言わずに出発するが、「結婚はさせない」とアランが追いかけて来てー!?最強パワフル王女×愛を知らない孤独な侯爵のハートフルラブコメディ。
悪女と蔑まれながらも、王国に害をなそうとする王妃を欺き、国を守るため奮闘してきた王女クラリッサ。そんな彼女に急な縁談が舞い込み、しかも相手は初恋の皇子様ラウレンツ!?戸惑いながら喜ぶも、この婚姻の裏で兄から与えられた任務は帝国社交界で立派な淑女として立場を築くこと。「必ずこの役目、果たしてみせます」覚悟を新たに嫁ぐが、再会したラウレンツのあまりの美声にドキドキしっぱなし。そんなクラリッサに彼はどこまでも冷たい態度でー。
王命を受けて、仮面祭りさなかの隣国へ赴くことになったクリスタとジェラルドたち。しかし、滞在先となった侯爵家令嬢・ルナリアが「私こそジェラルド様と結ばれる運命だったのです」と高らかに宣言して邪魔をしてくる。動揺するクリスタの一方で、ジェラルドはルナリアの身勝手な行動と妻と二人きりになれない不満で爆発寸前に。そんな中、宝石人の子供であるディアンの出生の秘密に関する手がかりを発見。その直後、何者かから襲撃を受けて!?
突如、狼に獣化してしまったヴィンス。獣化の背景にはヴィンスと両親との確執があるようで……?
突如現れた白狼の騎士ハリウェルに告白されたドロテア。 そんな二人にヴィンスは嫉妬が隠せず……?
公爵令嬢リュゼリアは、一目惚れした国王エドワードと結婚して王妃になった。けれど、これは白い結婚で、国王は幼馴染の男爵令嬢アイリを城に呼び寄せ彼女に夢中。国王への恋心に疲れ切ったリュゼリアは、巷で評判の異国の薬師アキルから渡された『恋心を消す薬』を飲み、国王と離婚する。すると、離婚して公爵家に戻ったリュゼリアのもとに、なぜかアキルが通ってくるようになり…。互いのことを知っていく中、実はアキルが大国の王太子で、あるものを探して旅をしていること、そして、その探しものがリュゼリアだと告げられ、いきなる求婚されるがー!?愛されなかった元王妃×恋を知らない王太子のピュアラブストーリー。
「気に入った。俺の妻になれ」 子爵家の令嬢でありながら、聖女の称号を持つ美しい妹と比べられ蔑まされながら生きてきたドロテア。 同盟国の王女に無礼を働いた妹の代わりに獣人国レザナードに謝罪に訪れるが、そこで出会った「冷酷」と恐れられる黒狼の王ヴィンスに突然求婚される!? 押しの強いヴィンスにドキドキしたり、初めてのデートにワクワクしたり、時にはモフモフしたり…。 自己肯定感の低いドロテアが真摯なヴィンスに愛され、少しずつ自信を取り戻していく一方で、母国では不穏な動きがあり──。
類まれな宝石人であるジェラルドと幸せな新婚生活を送るクリスタ。周囲からの早く跡継ぎをという声に少しの胸の痛みを覚えながらも、愛される喜びを感じていたある日、世間を騒がす首なし騎士騒動に巻き込まれてしまう。金属製の甲冑を動かしていたのは、ジェラルドと同じ宝石人の小さな子どもだった!宝石人を使って金儲けを企む男から逃げ出し、ジェラルドの噂を頼りにやって来たという。すぐに彼らを保護することに決めた二人だったが!?
「今から一年後、あなたは婚約破棄されます」 公爵令嬢アスタリスクはある日突然、平民の男ギャレットから婚約破棄を予言される。 最初は信じないアスタリスク。 だが、ギャレットの予言通りに婚約者の第二王子フラットと男爵令嬢フィーネが親密になっていくことに驚き、信じることを決めた。 バッドエンドを回避するべく会うようになる二人。気が付けば、ギャレットはアスタリスクの「専属執事」と呼ばれるように。 そして、迎えた婚約破棄の日。 二人は万全の準備で「いべんと」に挑むが、果たして……? 「悪役令嬢」×「専属執事」 身分違いの恋の行方はいかに!?
伯爵家の庶子で神殿に仕える聖女ジゼラは、大事な異母妹が横暴で女好きと噂される「極悪王子」アーロンの婚約者候補に選ばれたと知らされ、妹を守るため身代わりとして登城することに!ついでに、とある事情から聖女と伏せたままアーロンに処女を奪ってもらおうと画策!無事アーロンに抱かれることに成功したジゼラだったが…。なぜか彼に気に入られ、愛玩動物ならぬ「愛玩聖女」として囲われることにー。噂通り俺様で我が侭なアーロンに振り回される日々を送るうち、彼が実は意図的に悪人ぶっていることにジゼラは気がつく。本当の姿を知れば知るほど、アーロンに惹かれていくジゼラだが、彼には「大切な人」と共にいられない深刻な理由があって…!?2022eロマンスロイヤル大賞金賞受賞作。
無実の罪で国を追われた王太子・サミュエルの妃だったヴァネッサは、田舎に逃れて男を装い、小説を書いていた。その内容はサミュエルを主人公にした復讐譚。物語は、主人公が王太子に復権し国王にまでのぼり詰め、いよいよ最終章となる恋愛編へ突入。だが恋愛のわからないヴァネッサは続きが書けない。そこへ突如サミュエルが現れて!?「君の望み通り、この国の王になったんだよ」なぜか彼に執着されて、恋愛編の続きを実践することになり…?
伯爵令嬢ノイリエには前世の記憶がある。それは当時の夫に塩対応され続けるというもの。今世では恋愛はまっぴらと思っていたのに、前世の夫と名乗る超美形が求婚してきた!?しかも彼ーレイガルドは隣国の公爵閣下で、結婚誓約書まで突き付けてくる熱愛ぶり。前世は会話すらほぼなかったのになぜ?そう思い断るが彼は諦めない。「私をきみの側に置いてほしい」時折暴走しつつも真摯に今のノイリエを愛する彼の姿に心揺れ始めー。
伯爵令嬢リリアーナの婚約者は、“黒き流星の騎士様”の異名を持つギルバート。しかし彼は地味な自分に興味はなく、家柄だけを望んでいるのだとリリアーナは思い悩んでいた。そんな中、突如家に乗り込んできた義母はリリアーナを虐め、すぐに伯爵家の後継者となる子供を生む。このままでは婚約解消待ったなしと思い詰めたリリアーナは「よし、卒業後には家出をして、薬師になろう」と決意!すぐに美女(?)メリルの魔法薬局で働く手はずを整え、あとはギルバートからの婚約解消を笑って受け容れ入れるのみ!…ところが婚約解消の後、市中に隠れていたリリアーナをギルバートは必死の形相で探してきて…!?すれ違っていたはずなのに、最初から溺愛されていた!?微かなリリアーナの匂いを頼りに全力で追いかけてくる黒騎士様との、異世界すれ違いピュアきゅんラブストーリー!2021eロマンスロイヤル大賞奨励賞受賞作!!
釣り合わないから断られようと思っていたお見合いの結果、エストホルム伯爵家の三男ベルンハルドと婚約することになった男爵家の娘アーシェ。婚約者となったからには仲良くならなければしょうがない、と親交を深めようとするアーシェは、極端に無口ながらも気遣いを忘れないベルンハルドのやさしさに惹かれていく。そんな日々の中、ベルンハルドの胸に飾られた花ースミレが、どうやら自分にしか見えないこと、そして彼の想いに合わせて姿を変えていることに気が付く。それはどうやら女神様の祝福のようでー!幻の花が、二人の恋を繋ぎ結ぶ、純愛ストーリー開幕!
継母の策略で“人嫌いで常に仮面を被っている”そんな評判の辺境伯ジェラルドのところに嫁ぐことになったクリスタ。戸惑いながらも健気に尽くそうとする彼女に、ジェラルドは妻ではなく跡継ぎが欲しいと冷たく言い放つ。しかし秘密を抱え恋に臆病になっていたジェラルドは、彼女の優しさに触れて心を開き始めー。“信じてる、そして愛してる”恋に不器用な仮面伯爵と心の美しい花嫁が織りなす、すれ違いラブファンタジー。
王太子リチャードに乞われて、やんちゃな末っ子王子の侍女をすることになったニーナ。リチャードのフォローと甘いアプローチにときめきながら、侍女業に勤しんでいたある日、目が覚めるとなんと王子と体が入れ替わっていた!「だってお兄様が大好きなニーナを僕から取り上げるって言うから!」我が侭炸裂で泣きじゃくる自分の姿(中身は9歳児)に目の前が真っ暗に。一方リチャードはこれでは彼女を口説けないではないか!と頭を抱えて!?
身に覚えのない国王暗殺の罪を着せられ、処刑台に上がった伯爵令嬢ミラ。しかし突然時間逆行の魔法が発動し、気づくと三年前に戻っていた。今度こそ処刑ルートを回避してやると心に誓うが、自分に死刑宣告した王太子フレイシスに想いを寄せられて!?彼は因縁の相手なのに、惹かれる気持ちが止められない。そんな時、ミラに罪を着せた張本人の聖女が現れて、二人の邪魔をし始める。まさか今回も処刑ルートまっしぐらなの!?