著者 : 河野一郎
呪われた腕呪われた腕
19世末の英国ヴィクトリア時代。風が渡る荒野(ヒース)とハリエニシダの茂る田園風景の中で、運命に翻弄される主人公たち……美しい若妻ガートルードの腕に残された呪いの痣をめぐる悲劇的な人生を描いた傑作「呪われた腕」、妹の婚約者との密やかな愛の葛藤を綴る「アリシアの日記」他、「妻ゆえに」「幻想を追う女」など珠玉の全八編を収録。村上柴田翻訳堂シリーズ、復刊第一弾!
ロレンス短篇集ロレンス短篇集
金への妄執にとりつかれた少年の悲劇を寓話風に物語る「木馬の勝者」、夫を小気味よくあしらう若い女房の姿を軽妙なタッチで描いた「女房のたくらみ」など8篇を収める。リズムと色彩感あふれる文章にのったスピーディな筋運び、たくまざるユーモア。この一群の短篇に、読者はロレンスの思いがけない新鮮な像を見出すに違いない。
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