著者 : 法村里絵
パストラリアパストラリア
資本主義社会の片隅で、人々は行き詰まり、捻れた現実に溺れていくー。テーマパークで洞窟人のカップルのふりをして生活する男女。ストリップ・バーでダンサーとして働きながら姉妹や叔母を養う男。自己啓発セミナーに触発され、厄介者の妹を家から追い出そうとする兄。逃げ場の無い人生の不条理を、辛辣なユーモアと桁違いの想像力で描き出す欧米で大絶賛の傑作短編集。
ペイ・フォワード 可能の王国ペイ・フォワード 可能の王国
この計画は、人を信じなきゃ進まない。今まで誰も、そこに気がつかなかったんだ…。奇跡は、カリフォルニアの小さな町から始まった。トレヴァー・マッキニー、12歳。中学校の新任教師、ルーベンが出した課題は『世界を変える方法を考え、それを実行しよう』-そして彼はひとつのアイデアを思いついた。「ぼくが3人に何かいいことをする。彼らがお返しをしたいと言ったら、それを他の人に返してほしい」彼の計算では、434万6721人の人間が関わってくるはずだった。途方もない彼の計画は成功したのだろうか?答えはノーとも、イエスとも言える。なぜならペイ・イット・フォワードはこの物語を超えて今も続いているからー答えは、あなたが決めることなのだから。
この町の誰かがこの町の誰かが
クロックフォードーどこにでもありそうな平和で平凡な町。だが、ひとりの少女が殺されたとき、この町の知られざる素顔があらわになる。怒りと悲しみ、疑惑と中傷に焦燥する捜査班。だが、局面を一転させる手がかりはすでに目の前に…!警察小説の巨匠がドキュメンタリー・タッチで描き出す『アメリカの悲劇』の構図。MWAグランドマスター賞受賞第一作。