著者 : 法村里絵
パストラリアパストラリア
「資本主義の行き着く先」を並はずれた想像力で描く短編集。檻の中で類人猿のふりをして生きる男を描く「パストラリア」、おばの葬式費用をストリップで稼ぐ少年を描いた「シーオーク」他5編。
ペイ・フォワード 可能の王国ペイ・フォワード 可能の王国
この計画は、人を信じなきゃ進まない。今まで誰も、そこに気がつかなかったんだ…。奇跡は、カリフォルニアの小さな町から始まった。トレヴァー・マッキニー、12歳。中学校の新任教師、ルーベンが出した課題は『世界を変える方法を考え、それを実行しよう』-そして彼はひとつのアイデアを思いついた。「ぼくが3人に何かいいことをする。彼らがお返しをしたいと言ったら、それを他の人に返してほしい」彼の計算では、434万6721人の人間が関わってくるはずだった。途方もない彼の計画は成功したのだろうか?答えはノーとも、イエスとも言える。なぜならペイ・イット・フォワードはこの物語を超えて今も続いているからー答えは、あなたが決めることなのだから。
この町の誰かがこの町の誰かが
●恩田陸氏推薦ーー「『ユージニア』の構想のきっかけになったのは、この作品です」 ●若竹七海氏推薦ーー「読みはじめたら最後、仕事は手につかないし、眠れないし、食べられない。」 クロックフォード──どこにでもありそうな平和で平凡な町。だが、ひとりの少女が殺されたとき、この町の知られざる素顔があらわになる。怒りと悲しみ、疑惑と中傷に焦燥する捜査班。だが、局面を一転させる手がかりはすでに目の前に……! 警察小説の巨匠がドキュメンタリー・タッチで描き出す《アメリカの悲劇》の構図。MWAグランドマスター賞受賞第一作。解説・若竹七海