著者 : 法村里絵
成績優秀で礼儀正しいと評判の13歳の美少女、バーバラが失踪した。前の晩、彼女は生まれて初めてのダンスパーティに出掛けていた。だがパートナーの少年や学校関係者を調べても有力な手がかりはつかめない。警察署長フェローズの指揮による地道な捜査の果てに姿を見せる、誰もが息を呑む衝撃のラストー。本格推理の妙味溢れる警察小説の名手である巨匠の傑作を新訳で贈る!
ハリウッドの脚本家を目指すアダムのもとに、海外出張に出かけ、突然音信不通になった恋人サラのパスポートが郵送されてくる。それには「ごめんなさいーS」とサラの字で書かれた付箋が貼られていたが、封筒の文字は別人のものだった。アダムは恋人の足跡を追って、千以上の客室を持つ豪華客船に乗り込み真相を探るー。巧みな構成と謎解きの妙味を味わえる衝撃のサスペンス。
徒歩旅行の途中、果樹園のある農場に宿を求めたロンドンの学生アシャースト。彼はそこに暮らす可憐な少女、ミーガンに心を奪われる。月の夜、白い花を咲かせる林檎の樹の下でお互いの愛を確かめ合った二人は、結婚の約束をする。だが旅立ちの準備で町へ出たアシャーストを待っていた運命はー。自然の美と神秘、恋の陶酔と歓び、そして青春の残酷さが流麗な文章で綴られる永遠のラブストーリー。Star Classics名作新訳コレクション。
地面が崩れ、摩天楼が沈む!テロの首謀者は不気味なマスクをかぶり、裂けた赤い口で他人の幸せをあざ笑う。世界最強の心臓をもつ「スーパーバレリーナ」はベドラム・シティを救えるのか?胸おどるミステリ・アクション・ファンタジー最終巻!
闇と光に分断されたベドラム・シティーノースサイドには富者が安穏に暮らし、麻薬、犯罪、殺人がはびこるサウスサイドでは貧者が苦しんでいる。豪壮なペントハウスに住む17歳のバレリーナ、赤毛のアンセムは独り淋しくビルの屋上に坐り、無法地帯と化した川向うのサウスを見つめている。華奢な彼女の胸の奥で激しく鼓動するバイオニックの心臓。「今夜も悪漢を成敗しに行かなくては」空を飛び、弾丸のように走り、“スーパーバレリーナ”は暗黒の街に闘いを挑む!
1950年3月。カレッジの一年生、ローウェルが失踪した。彼女は成績優秀な学生でうわついた噂もなかった。地元の警察署長フォードが捜索にあたるが、姿を消さねばならない理由もわからない。事故か?他殺か?自殺か?雲をつかむような事件を、地道な聞き込みと推理・尋問で見事に解き明かしていく。巨匠が捜査の実態をこの上なくリアルに描いた警察小説の里程標的傑作!
「血の収穫祭」と呼ばれる伝統的な儀式が残る英国の小さな町。ある日、教会の墓地の塀が崩れて、そばにあった幼い少女の墓が壊れてしまう。だが墓からは、そこに眠っているはずのない二人の子供の遺体までもが発見された。少し前まで土には埋められていなかったようで、頭蓋骨には酷い損傷があった。この地でかつて何があったのか?血塗られた町の秘密を暴く戦慄のミステリ!
その夏、英国の小さな村では蛇が異常発生していた。獣医のクララはある老人の死に疑問を感じる。死因は蛇の毒だが、1匹に咬まれたにしては毒の濃度が高すぎるのだ。さらに近所の家で、世界で最も危険と言われる毒蛇を発見する。数々の事件は、何者かの策略なのか?言い知れぬ恐怖と謎に挑む女性獣医の姿を圧巻の筆致で描きMWA賞受賞に輝いた、荘麗なゴシック・ミステリ。
蛇をめぐる事件が村の静寂を破り、住人を脅かしていく。獣医であるクララは原因を調べはじめるが、たまたま知り合った老女、ヴァイオレット殺害の最有力容疑者として逮捕されてしまう。全財産をクララに譲ると書かれた遺言状が残されていたのだ。釈放された後、自分を窮地に陥れた犯人を懸命に追い続けるクララが辿り着いた驚愕の真相とは。英国ミステリの旗手が贈る新たな傑作。
フェレットたちが愛と理想のために奮闘する、かわいくて心温まる物語がはじまりました。ベサニーはレスキュー隊の船長。難破寸前の船から動物たちを助け出すのが役目です。取材のため乗船したライターのクロエとの間に友情が芽生えますが、やがて彼らを危機が襲いー。『かもめのジョナサン』の作者による、心に元気をくれる寓話シリーズ、第一作。
勇敢な女性パイロット、ストーミィの仕事は、町から町へと物資を運ぶこと。ある晩、彼女の飛行機は激しい嵐に巻き込まれてしまいます。それは、ストーミィを運命の相手に引き合わせるための、フェアリーたちの企みで…。いつだって、誰もが誰かに見守られているーぬくもりを忘れかけた人に捧げる、優しい愛のバイブル。シリーズ第二作。
ベサニーは、フェレット海難救助隊の女性キャプテン。オウムやシープドッグやネズミ捕りの猫など、船をねぐらとする小さな生き物たちを、難破寸前の船から救出すべく懸命に働いています。なぜって、人間は彼らを捨て置いて、自分たちだけいち早く安全な場所へ逃げてしまうから。あなたには聞こえますか?荒れ狂う大海原で、小さな動物たちが、命の尊厳を高らかに謳いあげる声が。
ストーミィは、貨物機の女性操縦士。北米大陸のあちこちに住むフェレットたちに物資を届けるため、いつでもどこでも飛んでいきます。ある夜、激しい嵐に巻き込まれた彼女は、墜落寸前の機体をなんとか立て直し、緊急着陸。一息ついた空港のカフェテリアで出会ったパイロットの彼に、運命の糸を感じて恋に落ち…。この物語を読めば、あなたも独りぼっちじゃないことがわかります。
第一地球での戦いを終え、故郷・第二地球で束の間の休息を過ごしていたボビー。地球の未来を変えずにすんだものの、セイント・デインの思惑にはめられた憤りは大きい。そんななかトラベラー仲間のアジャからメッセージを受け、ボビーはヴィーロックスへと旅立つ。いっぽう第一地球で戦いを共にしたガンニィは、セイント・デインのあとを追ってイーロングへ向かった。ヴィーロックスの危機ー。それは人間たちが現実を捨て始め、巨大な黒いピラミッドの中で繰り広げられるファンタジィ・ワールドの虜になったことだった。セイント・デインの企みを探るため、自ら夢の世界へと足を踏み入れたボビー。そこには予想をはるかに超える、恐ろしい危機が待っていた!!一方、第二地球のマークとコートニィも、親友の力になりたい一心でアコリーテへの道を探り始める。だがふたりの前に、本物のセイント・デインが現れて…!?大波乱の第4巻。
人気コラムニストのタンジィは、セックス・アピール満点の負け犬29歳。結婚したがる軟なヒツジ型より、ホットな情事を楽しめるオオカミ型の男を求めている。そんな彼女の前に現れた超ダサ、ヘタレのオタッキー君。こいつが放つビビビ閃光は何?彼はヒツジかオオカミか?笑って泣いて一気に読んで、ルンルンしてくる恋愛小説。
悪の化身セイント・デインを追って、〈第一地球〉にやってきたボビーとスペイダー。そこは1937年のニューヨーク・シティーところが着いた途端、まるで映画のようなギャングに命を狙われ、大切な指輪を盗られてしまう。窮地を救ってくれたのは第一地球のトラベラー、ガンニィ。彼は亡きプレスの仲間だった。セイント・デインはここでどんな悪を企んでいるのか?やがてボビーは「戦争」という恐るべき歴史を思い出す。予感は的中、激しいギャングの抗争から、戦争の影がみるみる迫りくる。そしてセイント・デインの恐ろしい姿もー。「今ある命を救うか、未来の命を救うか」ボビーたちは、歴史を変えるかもしれない究極の選択を迫られる。どちらが正しいかは、わからない。ただ自分を、信じるのみ。これまで以上のスリルと興奮が満載!待望の第三巻。
深夜放送の人気パーソナリティ、パリス・ギブソンは仕事関係者にも素顔を見せない。番組ではラブ・ソングの電話リクエストやリスナーからの相談事に応じ、心のこもったアドバイスで信頼を得ているにもかかわらず、その私生活は謎にみちている。ある夜、ヴァレンチノと名乗る男から電話が入った。「監禁している女の子を3日以内に殺す」-十代の“乱脈な性”を取り上げた問題作。
不審な電話について警察に通報したパリスは、今は亡き婚約者の親友、心理捜査官のディーンに遭遇する。秘められた過去の恋に心乱されながらも、少女の行方を追うふたり。浮上してきたのは、高校生を中心とするセックス・クラブの恐るべき実態だった。そしてまたもや電話をかけてきたヴァレンチノはパリスに告げる。「次に殺すのはきみだ」。深夜のスタジオに黒い影が忍び寄る…。
家族を失い、住みなれた“第二地球”から離れ、異次元世界に連れてこられたボビー。課せられた使命は、“トラベラー”-全部で10ある世界の存在を、凶悪な魔の化身セイント・デインから守ること。14歳のバスケ少年にとって、そんな大義は恐怖以外の何ものでもなかったけれど、迫りくる敵から逃げてもはじまらない。何もしなければ、いつかすべてが滅ぼされてしまうのだ。唯一頼れるプレスおじさんとともに、ボビーは敵を追って次なる新しい世界へと足を踏み入れた。そこは“クローラル”、大海に浮かぶ巨大な人工都市。新しい友と出会い、明るい気持ちになったのもつかの間、セイント・デインの恐ろしい計画がふたたび開始される。やがて戦いの舞台は海に沈んだ伝説をもつ、幻の都市ファーへ!息もつけない展開が待つ、波乱の第2巻。
ボビー・ペンドラゴン、14歳。憧れのコートニィとファースト・キスを交わしたその日から、スペース・トラベラーとしての苛酷な運命が始まった。世界は10テリトリィにわかれている。各テリトリィは異なる時間と、異なる空間をもつ異次元だ。そこを行き来できるのは、〈トラベラー〉と呼ばれる選ばれた者のみ。テリトリィの存在を知るのも彼らだけ。そして今、それぞれのテリトリィはかつてない崩壊の危機を迎えようとしていた。悪を目論むのは〈セイント・デイン〉と呼ばれる謎の人物。姿を変えることのできる彼は、各テリトリィに侵入して凶悪な企みを謀っている。空間に巣食う悪魔のように、内側からテリトリィを破壊し…その手にすべてをおさめようとしているのだ。平穏な暮らしから突如、異次元の世界に連れてゆかれ、闘いの使命を知らされたボビー。逃げ腰になりながらも、逃げられる場所はどこにもない。闘う以外に生きのびる道はないーボビーは〈トラベラー〉として、闘いの運命に立ち向かう。