著者 : 浜口倫太郎
笑えて泣けてかっこいい青春学園ストーリー 「借金、100万円!?」 ある日突然、馴染みの焼き肉店「サンナムジャ」から“出世払い”で飲み食いしてきたツケを支払うように迫られたヤンキー高校生の春井戸貫太。 そんな貫太にいいアイデアを思いついたと伝えたのは同じく「サンナムジャ」の常連・殿上七海だった。貫太の高校で韓国語部の顧問を務める七海は、実は元K-POPアイドル。 七海はそんな自身の経験をいかし、貫太と韓国語部のメンバーでアイドルグループを組み、テレビ番組のコンテストで優勝し賞金を獲得しようと持ちかける。 しかし、貫太を含め韓国語部のメンバーは皆ひと癖もふた癖もある生徒ばかり。七海に巻き込まれ渋々歌とダンスの特訓を開始するが、もめないはずもなく……。 夢破れた大人と個性的な生徒たちの逆転劇、笑えて泣けてかっこいい青春学園ストーリー!
後輩へのパワハラ&約7億円の投資トラブル…お笑い芸人「TKO」とは何者なのか?ネットニュースの見出しで彼らを理解した気になるのは、もったいない。1987年、大阪の大東市。地元で人気者だったヤンチャな少年、木本と木下は、ダウンタウンのライブを目にする。地を揺らす衝撃。鼓膜を破りそうな歓声。「カッコええなぁ…」。彼らは芸人になることを決意し、松竹芸能へ入所する。しかし、待っていたのは、鳴かず飛ばずの日々。『よゐこ』『千原兄弟』など天才たちに打ちのめされ、一念発起し東京進出を目指すも、住処がなく、公園でダンボールを敷いて寝る始末。しかし諦めず芸を磨き、ついに『爆笑レッドカーペット』でブレイク。やっと花開いたかと思ったが、木下が「ペットボトル事件」を起こし松竹芸能を退社。そして、木本も…。失敗したことのある、すべての人へ。新たな「芸人小説」の誕生。
高校生の関大輔の家にはお金がなかった。父親が事業に失敗し出奔。母親は一生懸命に働いてくれるが、弟妹との生活費を賄うだけでいっぱいいっぱい。とても大学に進学することなどできず、おじの伝手で東京に出ることになる。別れを惜しんだ弟妹とともに上京するが、苦労が絶えない毎日を送る。そんなある日、大輔の前に一人の男が現れる。男はベンチャーキャピタリスト。大金を扱うその男に弟子入りを志願する大輔だったが…。
二〇三〇年、日本は投薬、治療、体調管理までを担う画期的なAI「のぞみ」に社会を委ねていた。しかしその理想的な世界が一転、何者かに暴走させられたAIはついに命の選別を始める。止められるのは警察に追われる天才科学者、桐生浩介。限られた時間の中で国民の命は守れるのか。小説版「AI崩壊」。
事業の失敗によりIT企業の社長から無職へ転落した三津間宗近。傷心を紛らわすつもりで帰省した奈良で幼馴染の溝部俊平に優しく迎え入れられるが、獣医師である俊平の周辺ではペットが誘拐される事件が起きていた。俊平の元には犯人から殺戮写真と犯行予告メールが届き、宗近と俊平の医院に出入りする動物好きの少年・颯太が捜索に乗り出すが、事態はペットのみならず殺人事件へ発展した。初の書下し長篇ミステリー。
浅利軍平はビール会社の営業マン。ハードな営業で知られるビール業界にありながら、あっさり仕事を投げ出してばかり。営業四課の他のメンバー、灰田・鴨樹・六流たちも、いずれ劣らぬ落ちこぼれで、今日も課長は胃が痛い。だがそこに、元Jリーガーの新入社員・川畑が配属されてきてー。会社の地下で身をひそめていた貝社員たちが、むっくり地上に顔を出したとき、新橋の街に奇跡が起こる!テレビや映画館でおなじみの貝社員、まさかの超リアルビジネス小説!
失業中の翔太は、新潟の祖父・喜一のもとで米作りを教わることになった。待ち受けていたのは毎朝5時起きの生活や、いけ好かない有機農法女子。だが、喜一の作った米を食べた瞬間、翔太はそのうまさに衝撃を受ける。土の匂いを嗅ぎ、稲の顔色を窺う毎日が、うまい米を作る。やっぱり、日本のお米は最高だ!
あと一年。子供たちに何をしてあげたらいいんだろう。新人教師の香澄は悩む。閉校が決まった谷川小学校には七人の生徒と四人の先生しかいない。だが、過疎化が進む十津川村で、学校はいつも村民の生活の中心だった。そして卒業とともに母校を失う六年生の思いとは?温かな涙を誘う、学校エンタテインメント。
帝談社の書籍編集者・川北未南子は苦悩していた。突如現れた美しい青年・曾根崎雅人から預かった原稿は巧みな文章で綴られ、彼女を魅了した。しかし、そこに書かれていたのは22年前に実際に起こった連続絞殺事件、その犯人による告白だったのだ。はたして、この本は出版されるべきなのか。だがーわたしはもう悪魔の虜になっていた…。
編集者・川北未南子の前に突如現れた美青年・曾根崎雅人。彼から預かった原稿は、時効となった連続殺人事件の犯行を告白したものだった。その残忍な犯行記録『私が殺人犯です』はたちまちベストセラーとなり、曾根崎は熱狂を煽るかのように世間を挑発し続ける。社会の禁忌に挑む小説版『22年目の告白』。
あと一年。子供たちに何をしてあげたらいいんだろう。閉校が決まった小学校には、四人の先生がいる。十津川村に赴任して一年の香澄、頼りないながらも子供たちに慕われるよし太、自ら選んで僻地教育に従事する律子、そして校長の山中。村内に中学校がない十津川では、七人の生徒と子供の親ー村の人々の生活の中心には小学校があった。六年生の卒業式までの波瀾万丈の一年を描く、涙腺決壊のエンタテインメント。
新潟の祖父・喜一に米作りを教わりに来た翔太は、毎朝五時起きで田んぼを見にいくことに。新米農家・里美、いけすかない兼業農家の光太郎、農家の仲を取り持つまさるらに辟易としていた翔太は、ある日喜一の米を食べ目が覚める。土の匂い、稲の顔色、放たれた鴨ー田んぼの様子はめまぐるしく移り変わり、小さな出来事が稲に大打撃を与える。喜一の勘が、経験が、稲を最高の米へと導いていく。
家事と仕事に日々追われる幸子が助けたのは、とびきり美形の変人・バシャリ。「円盤の故障で不時着した宇宙人」と自称する彼と同居するはめになった幸子は、破天荒な言動に振り回されつつも、本当に大切なものを見つめ直していく。心がほっこり温まる、昭和レトロな恋物語。
なかなかブレイクできずに焦るピン芸人の雄貴の元に、ある日小学生の異父妹・楓がやってきた。優等生の楓は、学校になじめずにいる。二人の共同生活は、お互いに影響を与え始めー人々が「もう一度がんばってみる」姿をすがすがしく描く、胸のすく快作。