著者 : 清水晴木
記憶を失って天国を訪れた小野田。自分は死んだのか、と漠然と思った彼は、天国映画館の支配人・秋山に誘われ、一緒に働くことになる。天国から新たな世界へ旅立つ人の映画を上映するこの映画館で、様々な人生を観るうちに、小野田の記憶と心に変化が訪れてゆく。そして、自分の人生の映画フィルムが、ついに届いた。その映画は、彼自身はもちろん、観客たち誰もが思いもよらぬ人生でー。
いつも飄々として、謎めいた雰囲気を醸し出している、奏杜高校の校務員・平人生。「人生先生」と呼ばれる彼のもとには、日々、悩みを抱えた高校生が訪れる。人生先生と話すうちに、自分なりの答えを見出していく生徒たち。彼らは次第に、人生先生が始めた中庭のビオトープ作りに参加するようになり…。
「あなたの、人生の分岐点はいつですか?」分岐駅まほろし。それは満月の夜だけ現れるという不思議な駅。過去に後悔を抱えた者たちが行き着く場所だとか。もしもあの日、あの時、過去の分岐点で違う選択肢の人生を歩んでいたら…。これは素晴らしき人生の物語。切なくも温かい、心に沁みる「永遠の感動ファンタジー!」
東京湾を横断するフェリーが発着する小さな港町・金谷を舞台に、約三十年に亘って、紡がれる出会いと別れ、そして奇跡と再生の物語ー。愛する妻、大好きな母を失った血の繋がらない親子。挫折し故郷に戻ったバレリーナと、寄り添う書道講師。映画好きの同級生に恋した女子中学生の一大決心。卒業式間近に親友となった二人の男子高校生。余命宣告を受けた元妻と数十年ぶりに偶然再会した男。彼らを見守るフェリー乗り場の総合案内係・椿屋誠。無機質に見えた彼の心と表情も、人々の出会いと別れに触れ、やがて…。
死んだ後、最後に一日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる不思議な場所、『さよならの向う側』を訪れた四人の男女。会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ、という困難なルールのある中、案内人に導かれ、彼らが選んだ最後の再会とは…?
人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人に会える時間が与えられる。ただし、その中で会えるのは、あなたが死んだことをまだ知らない人だけ。これは、五人が織りなす、最後の再会の物語。
夏休み中のプールに現れる幽霊の正体とは?宛先も差出人も不明、世にも奇妙なラブレターの秘密とは?当選確率0%のインドア文系女子を生徒会長にせよ!高校内で事件が起これば体育会系探偵部「タイタン」の出番だ。しかし部員は推理力0%の筋肉男子5人だけ。体力気力が自慢のちょっとおバカな彼らは、あの手この手で事件に挑むが…。楽しすぎる青春ミステリー!
中学最後の試合で惨敗、二度と野球はしないと誓った白石球人。高校入学後、自分の居場所を探す彼は体育会系探偵部へ連れていかれ、仲間にされてしまう。文化系探偵部との戦いにも巻き込まれる中、学園内で連続盗難、校内新聞猟奇的模倣、ネットリンチ事件が発生。白石は「推理力なし、体力と気力だけが自慢」の部員たちと謎を追うハメに。筋肉系男子高校生が挑む3つの事件。推理力0%!体力気力120%!最高に笑えて最高に熱くなれる熱血スポコンミステリー。
学級委員長を押し付けられ、家では両親が離婚の危機。さらには幼なじみへの恋心も封印。自分を出せない性格に悩みが募る高校2年生・由宇にとって「私と誰も仲良くしないでください」とクラスを凍りつかせた転校生・緋紗子さんとの出会いは衝撃だった。物怖じせず凛とした彼女に憧れを抱く由宇。だが偶然、緋紗子さんの体の重大な秘密を知ってしまい、ふたりの関係は思わぬ方向へー。